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廃材アートや巨大アヒル登場 住之江"芸術の秋"発信

2018年11月15日

 経済産業省の近代化産業遺産に認定されている、大阪市住之江区の名村造船所大阪工場跡地で11日、芸術や食をテーマにしたイベント「すみのえアート・ビート」(実行委主催)が開かれた。大勢の来場者が、アートの発信拠点で繰り広げられた“芸術の秋”を満喫した。

プラスチックの廃材で作った船。来場者も廃材をテープで付けて作品づくりに参加した=11日、大阪市住之江区
多くの「アヒルちゃん」ファンに囲まれる高さ9・5メートルの「ラバーダック」=11日、大阪市住之江区

 1932年に稼働した工場は、80年代に休眠状態となり、90年代に倉庫を改装してリハーサルスタジオとして再出発した。イベントは今年で6年目となる。

 敷地では、オランダの芸術家が制作した巨大なアヒル「ラバー・ダック」を設置し、来場者らは写真撮影に興じた。「住之江のまち案内ボランティアの会」による工場内ツアーや、多国籍の料理が並んだ飲食ブースが人気を集めていた。

 工場内では、同区内にある府立港南造形高の生徒が体験型アート作品を展示。「海」をテーマに、道路に捨てられたプラスチックごみの多さを問題提起しようと、白い布に色を付けたボールを投げたり、絵の具のスプレーを吹き付けて海原をつくるコーナー、プラスチックの廃材を付けて船を完成させるコーナーを設けた。

 展示のリーダーの小林夏音さん(17)は「参加型にして、あらゆる年代の人に楽しんでやってもらうことに大きな意味がある。展示を見て、ごみの多さについて考えてもらいたい」と思いを込めた。