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改憲 必要性どこに 大阪弁護士会がシンポジウム

2018年11月18日

 憲法改正への理解を深めるシンポジウム「今、自衛隊9条加憲を考える」が17日、大阪市北区の大阪弁護士会館で開かれた。9条改正や安全保障をテーマに、パネリストの元外交官や憲法学者など計3人が賛成、反対のそれぞれの立場から意見を交わした。

活発に議論する(左から)パネリストの孫崎さん、棟居さん、徳永さん、進行役の西さん=17日、大阪市北区の大阪弁護士会館

 同会が憲法改正を巡る論点を知ってもらおうと企画し、約160人が参加した。

 元外務官僚で東アジア共同体研究所の孫崎享(うける)所長は、自民党の改憲案に反対で「日本の安全のためではなく、米国の戦略のために自衛隊を海外に行かせるためだ」と指摘。「外交的、平和的に安全は確保できる」と強調した。

 同会憲法問題特別委員会委員の徳永信一さんは改憲案に賛成とし、理由に違憲の疑いの払拭(ふっしょく)や中国の軍事的脅威への抑止力の必要性を挙げた。「70年も前の国際情勢を前提に決められた憲法規範が、激変する情勢の中で私たちを守ってくれるのか」と問い掛けた。

 憲法学者で専修大の棟居快行教授は、自民党案が国民投票にかけられた場合を想定し、「テーマや争点をはっきりさせるべきだ」と主張した。

 最後に進行役の同委員会委員長の西晃さんは「出された案を単純に投票するだけが主権者じゃない。ボールは皆さんに移る」と関心の高まりを呼び掛けた。