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鉄道での暴力許すな 駅員ら護身術訓練

2018年12月15日

 忘年会や新年会シーズンを迎え、大阪の鉄道事業者が14日、堺市堺区の南海堺駅ビルで、大阪府警の指導を受けて護身術を訓練した。年末年始には駅係員への暴力事件が増加する傾向があり、参加者は乗客の安全を確保しながら、自分の身も守って安心安全な鉄道を実現するため、真剣に訓練に臨んだ。

胸ぐらをつかんだ相手の腕を外す技術を練習する参加者(中央)=14日、堺市堺区の南海堺駅ビル

 鉄道14事業者と府警鉄道警察隊でつくる大阪府鉄道警察連絡協議会が訓練を主催し、毎年この時期に開催している。訓練には11社から約30人の社員や車掌らが参加した。

 府警の術科指導員2人が、相手に手首や胸ぐらをつかまれた際の手のほどき方や、泥酔した状態の乗客に声を掛ける際に気を付ける点などを解説し、参加者が実践した。

 特に刃物を持った相手には、危険性も増すため乗客を速やかに避難させ、駅係員は帽子を投げたり身の回りの物を何でも使いながら、十分な距離を保つよう対処のポイントを紹介。同僚の応援などが来るまで決して無理をしないよう伝えた。

 南海電鉄業務課の木村陽子さん(23)は「週末の夜は、酔ったお客さまは多い。教わった護身術を、同僚にもぜひ伝えたい」と話し、気を引き締めていた。