美身伝心

春の疲れ

2017年4月7日
植物も疲れた時は身を横たえて休みます

 春は環境が変わる人が多く、緊張が長く続くこともちらほら。それが常態化してしまうと、憂鬱(ゆううつ)、倦怠(けんたい)感、疲れなどの原因となってしまいます。

 緊張は自律神経系の交感神経が関わっています。自律神経は交感神経と副交感神経の二つで成り立っていますが、この二つの神経のバランスが崩れると、免疫力の低下や体調不良に陥ってしまいます。

 交感神経は一般的に昼間の行動中に活発になる神経です。何かがあったときにパッと動きだすため、筋肉を緊張させる働きがあります。これは人がまだ狩りをしていた時代からの機能だと考えてもらうとわかりやすいかもしれません。獲物を襲ったり、危険な獣から身を守ったりする時に身体に力を入れる働きです。

 春は身体がそんな戦闘モードに固定されがちな季節なのです。しかし、バランスを欠くと不調の要因になるのが自律神経。もう片方の副交感神経にも頑張ってもらいましょう。

 副交感神経はリラックスして身体を回復させる役割を担っています。しかし、春は緊張や天候のせいで副交感神経はもっぱら劣位モード。放っておくといつまでも十分な回復ができず、気がついた時にはぐったり、ということが往々にしてあるのです。身体が疲れてしまうと気分までめいり、そのまま五月病へ…。そんな事態は全力で避けましょう。

 副交感神経を優位にさせるためには、ずばりリラックス。基本的には自分が心休まることをしてみましょう。趣味に没頭したり、軽い運動をしたりなど、気持ちが落ち着く方法をとると良いでしょう。激しい運動は興奮するため逆効果ですのでご注意を。自分のリラックス法が分からない人は、ゆっくり湯船に漬かったり、ゆったり好きな音楽を聴いたりして、ひとときでも『気持ちの良い』ことをしてみてください。気の置けない仲間とのおしゃべりやショッピングでもかまいません。

 春の『疲れた』は気分ではなく身体の声です。そんな疲れに気が付いた時は、意識的にケアしてあげてくださいね。

 次回はそんなケアに必要不可欠な「春の眠り」についてです。

 (大阪校講師・広山ちひろ)