美身伝心

東洋医学の智慧(冬編)

2017年7月7日
黒い食品に含まれるミネラルが腎の働きを助けてくれる

 さて春、夏、晩夏、秋と続き、最後は冬です。東洋医学では「春は生じ、夏は長じ、秋は収し、冬は蔵する」といった季節に合った養生法を考えます。その中でも、冬の養生法の要になるのは「養腎防寒」という考え方。防寒はなんとなくおわかりだと思いますが、養腎って何でしょうか?

 東洋医学では、臓器の概念を「肝」「心」「脾(ひ)」「肺」「腎」の五つに分類します。「腎」は人体の生命力に深く関係し、泌尿器系や生殖活動をつかさどります。身体の成長・発育・老化のリズムをコントロールしていて、腎が衰えると老化が進むと考えられています。また腎は寒さに弱いという特徴もあるので、冬は「養腎」、つまり腎を養って、生命力を強くすることで冬の寒さに備えます。

 腎が衰えると白髪や抜け毛が増え、足腰が弱り、生理不順、歯がぐらつくなどの症状が出て、見た目も老けた印象になることから、腎を強化することはアンチエイジングにもつながります。

 では、腎を強化するための食養生とはなんでしょうか?

 代表的なものが、黒豆、黒ゴマ、きくらげ、黒米などの黒い食品や、クルミ、海藻類、エビ、カキなどのミネラルが腎の働きを助けてくれると言われています。

 腎が弱まると顔色もどんより黒くなりがちですので、冬は黒いものを取り入れて、血流をアップ。内側からツヤ肌をつくることで健康だけでなく、美容効果も狙うことができます。

(三宮校・松原立恵)