美身伝心

着物をファッションで楽しむ

2017年11月10日
着物美人への道は口腔環境を整えることが大切

 さて、着物を美しく着るには、口腔(こうくう)、胸腔(きょうくう)、腹腔(ふくくう)、三つの腔を整えることが大切だと前回お伝えしました。

 その前に少し。いきなりですが、皆さんは小顔になりたいですか? 多くの人が手を挙げるところだと思いますが、着物を着るときにも大切な身体の三つの腔、ここを整えると実は小顔になります。つまり大顔になってしまっているということは、身体の三つの腔がつぶされているということなのです。

 では、なぜ大顔になってしまうのでしょう? その原因の一つは、かむ筋肉である咀嚼(そしゃく)筋が過緊張を起こし、口腔を平面につぶしているためです。また顎(がく)関節に過度な負担がかかり、軟骨である関節円板の位置異常になるのが顎関節症と言われるものですが、こちらも口腔環境がよくない状態にあります。ですので、咀嚼筋の過緊張をゆるめてあげることは、顎関節症の予防にもなりますし、小顔になる第一歩にもなります。

 それは三つの腔を整えることにもつながり、着物を美しく着るカラダづくりになります。つまり口腔環境を整えるということは、胸腔も、腹腔も整える第一歩。それによって、身体を筒の状態で支えられるようになります。そうすると身体の無駄な力みが取れ、食いしばりの習慣からも解放されます。小顔と姿勢と口腔環境は実は切っても切り離せない関係にあります。

 食いしばりの習慣の自覚がある方は、口の中で上の歯と下の歯にほんの少しスペースをあける意識をつくりましょう。それだけで口角が上がりやすくなる感覚はありませんか? 口腔を整えると姿勢も整い、小顔になり、笑顔もすてきになり、着物美人の道まっしぐらなんです。

 (三宮校・松原立恵)