美身伝心

着物をファッションで楽しむ

2017年11月17日
着物美人への道は、呼吸を整えることが大切

 さて、着物を美しく着るには、口腔(こうくう)、胸腔(きょうくう)、腹腔(ふくくう)の三つの腔を整えることが大切だとお伝えしました。前回は口腔について話しましたが、口腔が食いしばりなどでつぶれていると、胸腔も連動してつぶれる傾向にあります。

 それを改善するには呼吸です。皆さんは肺がどのくらいの大きさかご存じでしょうか? 握り拳ぐらいだと言った生徒さんがいましたが、握り拳ぐらいしかないと思えば、握り拳ぐらいの大きさの空間にしか呼吸は入れられません。肺は肋骨(ろっこつ)の下部から鎖骨の上まであります。意外と大きいと思った方がほとんどではないでしょうか?

 そこにしっかり鼻から吸いながら隅々まで送り届けます。そして豊かになった胸腔はそのままにして、おなかをぺたんこにするように口からストローの穴の中に吹くようにゆっくり吐きます。それだけでウエストダウンにもなる胸式呼吸です。

 また鼻からゆっくり吸って、胸に大きく呼吸を入れましょう。それをキープしたまま、口からゆっくりと吐いていきます。おなかをぺたんこにしながら、しっかり吐くことができれば、さっきよりもまたウエストダウンしているはずです。

 不思議かもしれませんが、ちゃんと呼吸ができると、横隔膜の位置が上がり、横隔膜が上がることで、おなかのラインが縦長になり、くびれができやすくなります。胸腔を整えるだけで、バストトップが高くなり、呼吸を整えるだけで、補正要らずの着物美人になります。そうして胸腔が整うと、腹腔も連動してやっぱり安定してくるのですね。

 呼吸を続けた後のおなか周りを触ってみてください。縦長になったおなかにはくびれができて、骨盤が立っているはずです。骨盤が立つと、腰ひもが動きにくくなります。からだが安定すると着崩れしないんですね。着物は好きだけど、疲れるという方はぜひお試しください。

 (三宮校・松原立恵)