美身伝心

美人の年の重ね方(1)

2017年12月22日
新鮮な気持ちでその日その日を過ごすことが大切

 週末はクリスマス、来週末は大みそかということで、2017年も残すところあとわずかですね。今年一年はどんな年だったでしょうか?

 私の近辺では若いころに比べて一年が過ぎるのが早い、という声をよく耳にします。生きてきた分母の分だけ一年の比率が軽くなってしまい、何をしたかわからないままに年を終えてしまう。肩書が変わらなかったり体の成長が特にない大人にとっては、一年が過ぎたことを実感するのは年齢だけということも。

 日本では若い事がもてはやされることから、年を取りたくない方も多いのではと思います。しかし、年を重ねることは経験を積むことでもあり、決して悪いことではないはずです。問題は良い年を重ねられたか、ということです。

 今回は美をとらえるにあたって、一度は意識しておきたい『年齢のとらえ方』についてお話させていただきます。

 『常若』という思想もあるほど日本では若さが重要視されています。神道でも基本的な考え方である『常若』とは、平たく言ってしまうとみずみずしさや若々しさなどに表される『新しい(若い)』エネルギーを常に持てということです。

 神道ですら『若さ』が大事なのか、と早とちりしないでくださいね。この『常若』とは決して年齢のことを言っているのではありません。これは心の在り方を示しているのです。

 心がしおれたり枯れたりしていては、毎日を楽しく生きられませんよね。毎日を楽しく、新鮮さを失わずに生きるとき、体は年を取っていても心は若いエネルギーにあふれています。

 世知辛い世の中、苦しいこと悲しいこともあるけれど、あえてそこから前に一歩踏み出し、日常の何げなさを見つけて楽しんだり喜んだりする。言葉で言えば簡単ですが常に行おうと思うと難しい『前向き』なエネルギー。それが大切だと伝わってきたのでしょう。

 この『常若』思想。実は若い人にも意識してほしい思想です。体は若いけれど心が凝り固まっている、考え方が後ろ向きでいつも楽しくなさそうな人は、いくら美しくても良い『年』は重ねられません。

 体が年を重ねても、心が常に新鮮な気持ちでその日その日を過ごすことができれば、その人はいつも心に『若さ』を保っています。そんな人が本当の美人ではないでしょうか。

(大阪校・広山ちひろ)