あきない見聞録

“石”で大阪を元気に

明治大理石
 ■代 表 中家祥裕社長
 ■所在地 大阪市中央区鎗屋町2の3の10
 ■電 話 06(6941)7488
 ■URL http://www.osaka-meiji.co.jp/

2012年6月19日

歴史建造物の保存・再生 余材利用、エコ活動も

2002年に保存・再生工事を手がけた大阪市中央公会堂

 1977年創業の石工事業者。国内外の石材を取り扱い、建造物などの設計、加工、施工を手掛ける。

 さまざまな国の石材を扱うことから「産出国と日本との懸け橋になりたい」と話す中家社長。取引企業とは仕事以外にも互いの文化を学び合ったりもするという。

 新築工事はもちろん、石造建造物の保存・再生にも力を入れる。2002年には大阪市中央公会堂の保存・再生工事に携わるなど、著名建造物も数々手掛ける。「昔の人たちは手間暇かけて、いいものをつくっていたと感じる。昔の技術を勉強するいい機会」と話す。

 商談や設計、施工など本業にかける力は常に百パーセント。「でも僕は102%頑張ります」。「もう2%頑張って、いろいろなことに挑戦したい。仕事とのバランスを取りながら、それらを通じて地域の人たちに愛される会社を目指したい」

 「2%」の取り組みは文化芸術サポートや環境への取り組みなどさまざまだ。

 「大阪を元気に」との思いからOSAKA光のルネサンスに3年続けて出展。大阪ミュージアムショップにも参加し、光のルネサンスで出展した御影石の灯籠「ストーンランタン」の小型版をラインアップする。

 大阪市現代芸術創造事業Breakers Projectに協力し、西成区山王にある築60年のアパート福寿荘で開かれた梅田哲也氏の作品展に石材を提供。鶴見緑地のECO縁日など地域のエコイベントなどでは、廃石材を利用したストーンペインティングのワークショップを展開し、子どもたちの人気を集めている。

 「本来廃材になるものだが、それを使って石の良さを楽しんでほしい。石の良さを伝えることも大事な役目」と力を込める。

 エコへの取り組みでは、余剰石材の管理強化による廃材の有効利用で大阪市事業者リサイクルコンテストのおおさか3Rリーダー事業者賞を受賞。社員全員で10年以上続けてきた社屋周辺の清掃活動が評価され、昨年には道路、河川、公園美化運動功労者市長表彰を受けるなど、地域貢献活動にも力を注ぐ。

 移動は車を使わず徒歩と電車。「石をキーワードに取り組めるものがないか」と、常にアンテナを張り巡らせ歩いているという。

 今後は「復興事業に携わりたい」と中家社長。2カ月前に仙台市を訪れた時、過去の津波の教訓などを刻んだ石碑が津波の後も残っているのを見て、石の「伝える力」を感じた。「石に携わるものとして安全な建物を提供したい」とも話す。


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