あきない見聞録

夢へ「心機一転」

シカトキノコ
■代 表 藤田ツキト
■住 所 大阪市東成区玉津3の14の10
■電 話 06(6753)7485
■URL http://www.shikatokinoko.com/ ※7月28日リニューアル
2014年7月22日

28日、法人化スタート

住み開きデザイン事務所として、さまざまな人が集うシカトキノコ

 パブリックな空間として開放する“住み開き”のデザイン事務所「シカトキノコ」が28日に株式会社として新しいスタートを切る。代表の藤田ツキトさんがデザインに限らず、これまで培った人脈を生かした斬新な企画でクライアントのニーズに応えていく。

 同デザイン事務所は2011年4月、デザイン事務所を退職後、ギャラリーを運営していた藤田ツキトさんが設立。デザイン料の半額は「クライアントの商品などでもOK」という物々交換でも注目を集めた。

 物々交換は「取引全体の約1割」と決して高くないが、鮮魚店では魚、ダンス教室では無料体験チケットなど、金銭的に余裕のないクライアントにとっては大助かり。藤田さんにとっても「ものの価値がよく分かる」と意味があった。

 藤田さんは「物々交換など自分でもどうなるかよく分からないまま始めたが、いろんな人に興味をもってもらい、自分のやりたいと思える仕事をやり続けられた」と、充実した表情でこの3年を振り返る。

 「変化を求めてしまう」自分に気付いたのは今年春。事務所を取り巻く環境に不満はなかったが、法人化することで心機一転。今まで「個人的」「サークル活動的」に進めてきた取り組みについて継続性も視野に再構築することを決めた。

 「勝手に玉造を盛り上げる」玉造の非公式キャラクター「とらとうちゃん」はその一つ。これまでは藤田さんを中心にサークル活動的にイベント出演などを重ね、認知度を高めてきた。「仲間らのボランティアに支えられてきたが、日当が払えるような仕事にして無理なく継続していきたい」と考える。

 「広告代理店」としての企画提案も継続して力を入れる分野。「自らできることはするが、これまでの人脈を生かすことも視野に、シカトキノコならではのアイデアを打ち出せる」と胸を張る。

 法人化によって経理などでわずらわしいことも増えるが、「より明確に夢を描けるようになった」と藤田さん。筋金入りのトラ党という代表のその夢は、ずばり「プロ野球コミッショナー」。統一球問題でごたついたプロ野球界の改革に目を向ける。

 今年は副社長に就任する妻でコピーライターの金輪際セメ子さんとともに「社員旅行」と称して、広島や鳥取・米子でプロ野球観戦し、「個人経営時よりも、夢に一歩近づいている」とにんまり。その夢の行方にも注目したい。


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