関西あの人この人

ストレスに経絡治療

奥田鍼灸院院長
奥田 稔さん
2016年5月25日
「現代はストレス社会。自律神経を整えることが大切です」と話す奥田院長

 “ストレス社会”ともいわれる現代の日本。今や頭痛、めまい、肩凝りは多くの日本人が悩む現代病ともいえる。また、最近ではストレスによる心身の不調(自律神経失調症)から無気力、慢性的な疲労感、憂鬱(ゆううつ)感、パニック障害などの精神症状を訴える人も多い。

 このような患者に対し守口市八雲東町にある奥田鍼灸院院長、奥田稔さん(59)は、「『どこに行っても良くならない』とお悩みの方の原因の多くは“自律神経の乱れ”が多いです」

 奥田さんの施術はその場しのぎで済ますのではなく、『痛くない、熱くない鍼灸(しんきゅう)』を使った東洋医学本来の経絡(けいらく)治療を実践している。経絡治療はまだ広く知られていないが、自律神経を整え、脈を調整することによって全身の血流を改善し心身を健康に導く施術法だ。

 奥田さんは「薬に頼るのではなく、自然治癒力を高めて自分自身の力で疾病(しっぺい)を克服し、体質が強化されていくのが実感できる」という。

 大阪市立視覚特別支援学校在学中に中国流鍼灸術の先生と出会い、「鍼灸の素晴らしさに感動。自らも鍼灸専門家を目指すようになった」

 卒業後は他の鍼灸院や整形外科医院で鍼灸治療を担当し、多くの症例の経験を積んだ後、1992年4月に独立開院した。2012年1月には経絡治療の臨床力を高めるための自主勉強会「経絡治療臨床研究会」を5人で発足。15年4月には会員の増加などから「東洋はり医学会なみはや支部」を結成し、経絡治療の臨床力向上と後進の育成のために尽力している。

 趣味はマラソン。ホノルルマラソンを完走するなど本格的だ。好きな言葉は「生きとし生けるものの苦を除き、彼らに楽を与える」という意味の「抜苦与楽(ばっくよらく)」。根っから心身を健康に導く鍼灸師だ。