関西あの人この人

遊びに成功のヒント 

アールアンドビー取締役会長 大原義洋さん
2018年1月10日
「遊び8割、仕事2割が自分流」と話す大原さん

 「経営者は遊ばなアカン」が持論だ。大原さんが言う「遊ぶ」とは「遊びながら世の中の風を読み、成功のヒントをキャッチする」ことで、常に360度全方向型のアンテナを張りめぐらせている。

 遊びの中で得たひらめきを、事業成功に導いたことから“カリスマ創業者”の異名を頂戴しているが、「成功のヒントをキャッチしたとたん、自分だったらどうするかとことん考え、客目線で何度も自問する」と仕事に対してはいつも真剣だ。

 過去にレジャー機器の企画開発会社を設立し、大原さんがゲーム開発に携わった「インベーダーゲーム」は昭和史に残る大ヒットとなった。現在の事業の3本柱はスーパー銭湯「虹の湯」と宅配ピザ「ピザポケット」、カフェ「まほろば珈琲」の経営。

 スーパー銭湯は「かつて都があった奈良から全国発信したい」と温泉掘削期間に約5カ月、費用1億円かけて2001年6月に「虹の湯 西大和店」(奈良県上牧町)としてオープン。壷湯、洞窟風呂、ひのき風呂などさまざまな風呂が楽しめる天然温泉で開業後も1日平均2200人を集客し、日本一の入場者数を誇るスーパー銭湯となった。

 宅配ピザ事業を創業した当時は「ピザって何?」という時代であったが、ピザのおいしさにとりつかれ、「母親が利用する宅配が必ず流行る」と確信して「ピザポケット」を創業。今では九州地方を中心に約70店舗を展開するピザチェーンに成長した。

 そして一昨年の12月には同西大和店の近くに滝が流れる庭を望める席など100席を備える「まほろば珈琲」をオープンした。洗練された空間で「最高級の生豆を自家焙煎(ばいせん)したコーヒーが飲める」と客足も好調だ。

 「自分の人生に90%満足している。あとの10%は今後どう生きていくか」。自らもゆったり温泉に入って次なる夢の構想を練っている。