大阪発 羅針盤

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大阪11週ぶり値下がり、ガソリン価格

2016年6月2日

高値水準の中、府内価格競争

 経済産業省資源エネルギー庁が1日発表した5月30日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前回調査(23日時点)より70銭高い119円90銭だった。値上がりは12週連続。大阪は30銭値下がりして118円、11週ぶりに値下がりに転じた。

 同庁から調査を委託されている石油情報センターによると、近畿局(2府5県)は120円10銭で11週連続の値上がりとなった。最も高かったのは福井で122円50銭=表参照。

 全国では40都府県で値上がりした。上げ幅は埼玉の2円50銭が最大。値下がりしたのは6道府県。大阪は宮城に次いで、全国2番目の下げ幅。

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 12週連続の値上がりについて、同センターは▽米国のシェールオイルが不採算の採掘を中止▽カナダの森林火災に伴う減産▽ナイジェリアの石油施設の閉鎖−の三つの要因を指摘。これにより「供給過剰が緩和するとの期待感があり、ここのところ原油価格が上昇している」(石塚隆調査役)という。

 同センターは「来週も小幅だが、値上がりしそうだ」とみている。今後の原油価格動向については、2日の石油輸出国機構(OPEC)総会の行方を注視している。

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 全国が今年1月4日時点に次ぐ高値水準の中、大阪が値下がりに転じたことについて、同センターは「コストが上がる中で、値段が下がった道府県内ではガソリンスタンド間の価格競争があるのでは」とみる。

 大阪市中央区のスタンド所長(37)は「中心部はもっと高く120円台後半も。セルフ給油所もできて、厳しい状況だ。ガソリンだけでは利益が出ず、洗車やオイル交換、車両販売もやらないと持たない」と吐露する。

 北区に本社がある運送会社はガソリンの軽トラックも十数台持っている。役員(44)は「燃料代は大きなウエートを占め、努力でどうにもならない部分。やりくりするが、値上がりしていけば苦しい」と動向を見守る。