大阪発 羅針盤

 地域の取り組みや課題、人々の動きや思いを通して大阪の明日、日本の未来を展望します。

大阪でコンビニ強盗相次ぐ

2016年6月11日

今年は21件、半数超検挙 府警と事業者、対策確認

 大阪でコンビニ強盗が相次いでいる。今年に入って未遂も含め21件発生し、6月は9日現在で5件。8日は現金を奪おうと店長に刃物でけがを負わせた男(22)が逮捕された。大阪府警と府内のコンビニ事業者は緊急防犯対策会議を開き、防犯体制の強化を確認した。

 7日午前4時20分ごろ、大阪市西区のコンビニで、男がレジにいた男性店長(57)を「金を出せ」と脅し、首などを刃物で切り付けた。男は何も取らずに逃走したが、8日、強盗殺人未遂などの容疑で逮捕された。

 大阪府警によると、6月は9日現在、大阪市内2件、市外3件のコンビニ強盗が起こっている。今年に入ってからは府内で21件発生し、このうち12件が検挙された。

 犯行を見ると、深夜が圧倒的。脅迫された状況はカウンター越しで、凶器は刃物類が多い。店内に客がいる中で被害に遭ったケースもあった。

■すぐに捕まる

 この状況を受け、府警と府内のコンビニチェーン11事業者でつくる「府コンビニエンスストア防犯対策協議会」は7日、府警本部で緊急防犯対策会議を開いた。

 この中で、府民安全対策課は「コンビニでは金や物は取れない、取ってもすぐに捕まるというイメージを定着させてほしい」と呼び掛けた。

 昨年府内で36件のコンビニ強盗があったが、33件で検挙された。要は“やっても、ほとんどが捕まっている、割に合わない犯罪”ということだ。

 現在のコンビニ店は、内も外も防犯カメラが充実している。

 また、レジには多額の現金は置かないように指導されている。現金管理は釣り銭程度にとどめる。実際、大阪では10万円を超える被害はないという。 

■人命最優先で

 では、どのような対策を取ればよいのか。 同課は、現金管理のほかに、深夜帯の複数従業員での勤務、発生時の素早い通報を呼び掛ける。

 ただし、犯人は凶器を持っている。通報については、「人命最優先」での対応が必要となる。

 緊急会議に出席した事業者からは「防犯マニュアルを作っているが、アルバイト店員に徹底したい」との声が上がった。防犯カメラや防犯設備の点検、日常の訓練も大切だ。

 このほか、入店した客の顔を見てのあいさつ(声掛け)が大事との指摘がある。“この店はしっかり客を見ている”と感じ、防犯につながるという。