にちにち動物百科

 動物園はワンダーランド。ライオン、キリン、チンパンジー…。大阪市天王寺区にある天王寺動物園は、都会の真ん中でありながら、非日常の世界が広がります。のんびりさんだったり、怒りんぼうだったり。私たちがそうであるように、動物たちも見ているだけでは分からない愛くるしい一面があります。飼育員だから知っている動物たちの性格や食事、クスリと笑えるエピソードも交えて紹介します。

☆7 アメリカビ−バー

2018年10月11日

待望の三つ子、すくすく

仲良く泳ぐアメリカビーバーの家族
生まれたばかりの三つ子。かごに入るくらい小さかったんだよ(ニフレル提供)
10月に撮影した三つ子。尻尾を使って二本足で立つのが上手になったよ

 吹田市の千里万博公園EXPOCITYにある生き物ミュージアム「ニフレル」で、アメリカビーバーの家族が暮らしています。6月に待望の“三つ子”が誕生し、水中を元気いっぱい泳ぎ回っています。

■家族仲良く

 アメリカビーバーは北米に広く分布していて、森林地帯の河川や湖などに生息しています。体毛は長いですが、尾はほとんど毛がなくうろこのような皮膚に覆われていて、天敵が近づいてきたりして危険が迫ると、尾で水面をたたいて大きな音を出します。

 ニフレルには、父親アラジン、母親ジャスミン、子どものカフェ、ラテ、モカの家族がいます。

 ニフレルがオープンしたのは2015年。オープン時はジャスミン1頭でしたが、間もなくアラジンが仲間入りしました。

 現在は家族仲良く暮らしていますが、すぐに一緒になったわけではありません。金網を挟んで何度となく見合いをして、大丈夫そうだということで一緒になりました。

■すっかり大きく

 6月に三つ子の子どもが生まれました。キュレーターと呼ばれる職員たちが名前を考え、来館者の投票でカフェ、ラテ、モカに決まりました。

 アメリカビーバーは木の枝で「ロッジ(小屋)」と呼ばれるドーム型の巣を作りますが、アラジンも子どもが生まれる時にロッジを頑張って作っていました。生まれたばかりの子どもたちは、お父さんの作った巣の中で過ごしていました。すっかり大きくなった3頭は、アラジンやジャスミンにくっついて泳いだり、枝をかじったりして遊びます。

 担当キュレーターの沢峻介さん(25)のお勧めは、水の中を泳ぐ時に前足が丸くなるところ。水槽の下から水面を泳ぐ姿を見上げると、行儀良く前足をたたんでいます。

 家族仲むつまじく暮らす5頭の様子はほのぼのとします。ぜひ「仲良し家族」を尋ねてみてください。

 【アメリカビーバー】 齧歯(げっし)目 ビーバー科。カナダからメキシコまでの北米の森林地帯の河川や湖などに生息している。主に夜行性の動物で、樹皮や木の枝、葉、根などを食べる。歯は丈夫で大きく、直径15センチ程度の樹木でも、10分程度でかじり倒してしまうといわれている。


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