英語に親しむ

第2部「培う」(上) 進化する英会話教室

2015年11月2日

知的好奇心引き出す

カップケーキ作りを”英語”で楽しむ子どもたち=大阪市港区の「iikids OSAKA BAY」

■体験の中で学ぶ

 「ジェラートみたい!」「Yeah! It looks like a gelato」

 カップケーキの生地を作る過程で子どもたちが発した言葉を、先生が英語にしてリピートを促す。子どもたちはそのテンポのいい指示に乗っかる。「Oh! it is my eye color」。先生は青色にコーティングされたチョコレートを生地に落とした。

 青色の目をしたこの先生は、大阪市港区にある体験型英会話スクール「iikids OSAKA BAY」のネーティブ・スピーカーだ。カップケーキ作りを通して“覚えるべきセンテンス”を盛り込んだ。

 子どもたちは、英会話や読み書きをゲーム感覚で学ぶ「英語レッスン」とダンス、ロッククライミング、クッキングを体験する「アクティビティ」をセットにした1回80〜180分のレッスンを受ける。ビル内3フロアに吹き抜けの体育館やクッキングスタジオを有するスクールだ。

■五感を刺激

 お酢とベーキングソーダを混ぜ、化学反応を起こしたブクブクの泡を見て「Wow!」と大きなジェスチャーをする先生。その臭さに「Stinky!」と言い、子どもたちに自然とインプットさせていく。「体験して身につけていくのが一番確実な方法。子どもの好奇心を満たし『ここに来るのは楽しいな』『英語で外国人の先生とお話したい』という気持ちを大切にしている」と統括本部長の山本敦子さんは話す。

 実験やクッキングはあくまでもツール。眼目は“覚えるべきセンテンス”を繰り返し、アウトプットさせることにある。楽しいことをやっている時は声も出やすいし、気楽にリピートできるというわけだ。

 「ジムとかクッキングとか、今日は何かなとワクワクする」と話すのは和気坂菜々子さん(9)と弟の瑛人君(7)。母親の紀子さん(44)は「外国に行っても全く物おじしない。ここで外国人の先生とたくさん接しているからかな」と目を細めた。

■英語村も誕生

 英語力を身に付けるスタイルをめぐっては、今月19日にオープンする万博記念公園内の「EXPOCITY」に体験型英語教育施設「OSAKA ENGLISH VILLAGE」が誕生するなど多様化しつつある。

 英語教育の低年齢化が加速する中、大阪市内でインターナショナルスクールを経営するウォーカー・ショーゾー・ウィンクープさん(32)は「遊びの場で子どもたちの自立心を醸成し、自負心の向上を促していくことが重要」と話している。

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 連載「英語に親しむ」第2部は、英語力を培う小学生の学習環境をはじめ、培った英語力を生かそうとする高校生の姿を紹介する。

 「OSAKA ENGLISH VILLAGE」 「絵本の中の『アメリカ』のような空間の中で、楽しく英語に触れること」をコンセプトにした体験型英語教育施設。ネーティブの講師と共にアメリカの歴史・文化・祝祭・日常生活をベースにした多様なシチュエーション別の英語表現を学び、日本にいながらアメリカで暮らしているような体験ができる。