英語に親しむ

第4部「始まる」(上) 4月開校の幼児教育校

2016年3月7日
「都会では体験する機会が少ない木登りなども楽しませたい」とウォーカーさんが手作りしたツリーハウス

 はるか頭上まで伸びるハシゴを1段ずつ登っていくと、大きな世界地図が見える。目標は4・7メートルの天井にタッチすること。小さな子どもたちにとっては一つの冒険だ。何度も失敗し、勇気を振り絞りながら挑戦し続けることで見えてくる“世界”。

■遊び場?学び場?

 4月1日、大阪市北区に開園するインターナショナルスクール「CLA(クリエイティブ・ラーニング・アカデミー)梅田校」(ウォーカー・ショーゾー・ウィンクープ代表)は約80平方メートルの広々とした空間のあちこちに、やる気を引き出し、達成感を満たす工夫を仕掛けている。

 玄関を入ると目に飛び込んでくるのは、クライミング用のブロックやアルファベット型のホールドが取り付けられた壁。スケルトンの高い天井からはブランコもつり下がっている。奥にはアスレチックやボールプールを備えた「ツリーハウス」もあり、大きなステージへ続く坂を使って自転車の練習もできる。

■社会スキルを

 平日の「キンダーガーデン」コースは1歳半〜6歳対象のクラスで、午前中は英語の単語やフレーズをスライドショーで学ぶ。コーチと呼ばれる先生は英語のネーティブで、基本的に英語しか使わない。子どもたちに内容を選ばせたり、スチューデントコーチになって進行させたりすることで、自主性やリーダーシップを養っていく。

 聞く、話す、読む、書くの英語4技能だけでなく、自己表現力や自立心、問題解決力、チームワークなどのソーシャルスキルを身につけることにも力点を置く。異年齢3人でチームを組んで、一番大きい子が作戦を立て(=リーダーシップ)みんなで力を合わせて(=チームワーク)宝探しなどのゲームに取り組む。

 ステージではダンスや楽器演奏など、自身で選択した(=自立心)ものをみんなの前で披露(=自己表現力)する。自転車の練習では転んだ時の痛みを知り、それに耐えて立ち上がる力を養っていく(=Risk(リスク) Take(テイカー)r=失敗を恐れずチャレンジする)。

■充実の設備

 メーンルームのほかにキッチンやトイレ、洗濯室、お風呂なども備える。各部屋の扉は、押すだけで開く扉から鍵が必要な扉まで、あえてそれぞれが変えてある。「自宅で使えるスキルを鍛えるために扉の開け閉めも段階を経て練習していく」とウォーカーさん(32)。

 コーチが作業するオフィスはあえてオープンにし、大人が楽しく仕事をしている姿を見せる。特徴的なのは「秘密基地」と命名する部屋。扉を開けると玄関が、さらに進むとリビングなどがあり一軒のマンションのようだ。自宅と同じような環境を創り出し、掃除などのスキルもゲーム感覚で身につける。

 「高度な訓練を積んだコーチが子ども一人一人の性格や素質を見極め、それぞれに合った方法で英語やソーシャルスキルの習得を促していく。先生対生徒ではなく、一緒に楽しく過ごす中でついでに学んでいく仕組みを作っている」

 ウォーカーさんはそう語った。

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 連載「英語に親しむ」第4部は、2016年度に新たに「始まる」英語教育の現場をリポートする。

CLA梅田校 クラスは「キンダーガーデン」のほか、年少〜小学6年対象の「アフタースクール」と「サタデースクール」がある。3月11、12、18、19日午前9時〜午後5時に施設見学会実施。