英語に親しむ

第4部「始まる」(中) “生きた”英語学ばせたい

2016年3月8日
CLAのコーチ(右)と談笑する保護者

 大阪市北区のインターナショナルスクールの朝。「Good morning」。母親が子どもを預けに訪れるいつもの光景だ。英国での在住経験がある専業主婦の岡橋知里さん(37)=同市天王寺区=。笑顔のかわいい長男(4)を預けると、どちらも照れずに分かれ際にキス。岡橋さんは「英語がしゃべれることに加え、レディーファーストやハグなど欧米の文化を覚えることも大切」。

■テスト用じゃない

 岡橋さんは中学、高校を英国で過ごし、昨年まで夫の仕事の都合で中国・上海に住んでいた。こうした経験を踏まえ、「テストで100点を取る英語じゃなく、海外で生活するための英語を学ばせたい」。今年1月から長男を「CLA(クリエイティブ・ラーニング・アカデミー)天王寺校」(同市阿倍野区)に通わせ、3月からは梅田校で英語に触れている。

 上海でインターナショナルスクールに通っていた長男は、英語を話すことができたが、CLAに入り、「語学力とコミュニケーション力が伸びた」と岡橋さんは喜ぶ。「日本語を使える国は日本だけ。それは不利なこと。これから世界はどう動くか分からない」。グローバルな視点で世界を俯瞰(ふかん)し、子どもの背中を押している。

■高まる英語熱

 幼児期の英語教育に対する保護者の熱は高まりをみせている。「早いうちに習った方が発音がきれい」「ネーティブの英語を聞き取る“耳”を養うことができる」など期待は大きい。

 1〜7歳の3人の子を持つ専業主婦の大橋美樹さん(39)=同市東住吉区=は、英語が苦手になった経験を反省材料に、子どもたちに“生きた”英語を学んでほしいと願っている。「私は子どものころ、英会話教室に通っていたんですが、中学から英語が苦手になってしまいました。自分には効果がありませんでした」。

 長男(4)を天王寺校に通わせており、「家で遊んでいるときに、自然と口から英語が出ています。効果が出ているみたいでうれしいですね」。将来、大人になって仕事をする上でも英語が不可欠になると感じており、今は楽しく英語に触れる子どもの成長を見守っている。

■「気持ちの問題」

 CLA代表のウォーカー・ショーゾー・ウィンクープさん(32)は保護者の期待を受け止めるように、こう強調する。「テストに受かる英語じゃなく、生活で使える英語を教えています。日本人がしゃべれないのは気持ちの問題。楽しく学ぶと使えるようになりますよ」

ミニクリップ

 子どもの英語教育をめぐる状況 国は2020年度に外国語活動(英語)を現行の小学5、6年生から、3年生に前倒しして施行する予定。これに伴い、幼児期から小学校への円滑な移行の重要性も指摘されている。