大森均の釣れ釣れ草

上手と下手の分かれ道

2016年10月28日

明石海峡大橋下のタイ釣り

この日の釣果を前にした松浜さん
水槽に生かされたマダイとハマチ

 釣りがうまくなりたい、たくさん釣ってみたいと思うのは人情。しかし、いつまでたっても上達の見込めない人はいるものだ。反対にのみ込みが早くメキメキ上達してやがて師をしのぐ、という人もいる。釣りへの興味、運動神経、器用さ、推理力など複合したベクトルが集約されて「上手!」ということになるのであろうが、いつまでたってもうまくならない釣友が私のまわりにもいる。

 この人たちには妙に符合するところがある。それは、推理が的外れで学習能力が釣りに限って無いという点が似ている。言い換えると、釣りに行くと頭が悪くなるという厄介な症状が出る。釣りは、経験の上に自然の変化を勘案加味し、釣れる条件を絞り込んで行う遊びである。うまい人の最上級は名人ということになるのであろうが、名人は天賦の才に加えて努力もする。動作、ポイントの選定眼、対象魚の習性の理解、仕掛けの交換も人よりすばやく、とすべてに隙がない。

 趣味の腕を上げたいと願うのはすべて同じはず。ゴルフはあれだけ打ちっ放しで練習するのに釣りの練習をした話は聞いたことがない。しかし、名人は練習する。たかが釣りぐらいで、と考えているようではうまくはなれない。仕事はともかく釣りだけは譲れない、と考えることこそうまくなるためには大切なことかも知れない。

 ▽明石海域は百花繚乱(りょうらん)

 19日、神戸市に住む松浜晃次さんが、淡路島北端の江崎灯台が近くに見えるポイントで仕掛けを投入したのは7時ちょうどだった。明石海峡大橋下の西側は過去の実績があり、この数日の釣況から「今日はいけそう」という予感がしたらしい。

 松浜さんとは私もご一緒したことがあるが、豊富な釣りの経験が学習として積み上げられ確実に腕を上げるタイプとお見受けした。船釣りでは名手の域に達している。「この日は第1投目からアタリがありました。潮が速くて釣りにならない時間だけは1時間ほど休憩タイムを取りましたが、最後までタイとハマチが交互にコンスタントに釣れ水槽もにぎわいました」と、松浜さん。

 これからの明石周辺の様子をお伺いすると「青物は、11月いっぱいは大丈夫です。メーター級も出ます。マダイもしばらくは釣れ続くでしょうし、潮の小さい時はタチウオも期待が持てます。アジも40センチに及ぶようなものも釣れますし、今がこのあたりは百花繚乱というところでしょうか」と名手はほほ笑んだ。日日読者の皆さん、出かけるなら今ですぞ。

週末のイチオシ気配

■船(1)■泉佐野・大阪

 タチウオ連日数尾のメーター超が出ている。26日、淡路沖に出て75〜110センチ20尾が竿頭。タチウオテンヤ40号使用。▽海新丸=電話0724(69)2332

■船(2)■東二見・兵庫

 マダコまだいける。26日、マダコ専門船で二見沖に出て同魚0.4〜2.2キロ32ハイ。ジギング船は、ハマチ15〜25尾見込め好調持続。要予約。▽西海丸=電話078(942)6480

■船(3)■阿尾・和歌山

 イサギ復調。26日、日の岬沖、トフなどで同魚27〜40センチ88尾が竿頭。ハリス3.5、オモリ120号、エサはアミエビ。要予約。▽共栄丸=電話0738(64)2318

■磯(1)■初島・和歌山

 グレ好調。26日、ハオリで同魚25〜30センチ6尾とアイゴ28センチ1尾、チヌ30センチ1尾、カワハギ20〜25センチ5尾。▽松林渡船=電話0737(83)3000

■磯(2)■大引・和歌山

 この時期になるとマダイの良型(60センチ超)が登場する。グレ・イサギの気配も上々。他にイシダイは、アタリ頻繁。▽村井渡船=電話0738(65)1041

■筏■徳島・堂の浦

 26日、湾口のカセでチヌ22〜33センチ23尾。他に五目釣りが面白い。エギでアオリイカ、チョイ投げでキス、サビキ釣りでイワシやアジなど複数の釣りを楽しめる。▽斉藤渡船=電話088(688)0453

■波止■南港・大阪

 チヌ堅調。26日、新波止のフカセ釣りで同魚35〜46センチ6尾。他にサビキ釣りでアジ15〜20センチ50〜80尾。▽丸高渡船=電話06(6613)1075

■管理釣り場■水無瀬川尺代・大阪

 アマゴ堅調。26日、16番で同魚18〜23.5センチ44尾。同釣り人はアマゴ針2.5号、エサは生イクラ。▽漁協事務所=電話075(961)6500

 (大阪日日新聞APG 錦剛司)