大森均の釣れ釣れ草

アカハタ45センチ仕留める!

2016年12月9日

人気のロックフィッシュゲーム

最大級のアカハタを釣り上げた清水さん

 近年、人気がうなぎ上りのロックフィッシュゲームは、ルアーで岩礁にすむ根魚を狙う釣りだ。アカハタ、キジハタ、オオモンハタ、クエ、カサゴなどが主な対象魚となる。なかでも今日の主役アカハタは、1尾ごとに微妙に体色や色柄が違い、色彩魚拓から抜け出たような極上の美しさで釣り人を魅了する。

 ハタ類は斑紋(はんもん)のある魚が多く、斑(はだら)の「ら」が脱落して「はた」になったと言われ、アカハタは朱赤色の体色からその名が付けられた。

 ▽性転換するアカハタ

 地方名は、アカバ(伊豆諸島南部・小笠原地方)、アカンボ(和歌山・大阪)、アカジョ(長崎)など、やはり体色に由来するものが多い。本来、温かい海にすみ西日本から沖縄まで広く分布している。岩礁地帯の海底に生息し、魚類やエビ、カニ類などを捕食して成長するが、その最大値は45センチ程度。

 私が釣りを始めた半世紀前には生息の北限は伊豆あたりまでと記憶していたが、近年は房総半島でも釣れているようだ。一年中釣れるが、基本的に南方系の魚なので水温が高めの夏から晩秋までが釣期となる。また、この魚の魚類学的な特徴は、成長に伴ってメスからオスへ性転換する。以前、チヌはオスからメスに転換し、はるな愛さんと同じと書いたが、アカハタはその逆ということになる。

 ▽最大級サイズ

 本紙の気配の欄を輪番で担当する清水智之さんは、この数年、磯釣りに出かけても本命のグレ釣りに熱心ではない。浮気をしている。ロッドケースをのぞいても、グレ用の磯竿とともにアオリイカ専用のエギングロッド、回遊してきた青物やロックフィッシュにも使えるショアロッドなどが当たり前のように入っている。

 11月21日、清水さんは五島列島福江島の磯、名礁「上のオゴ瀬」に釣友と渡礁していた。渡礁するや否や取り出したのは、アカハタ狙いのルアーロッド。釣友は真面目? にグレ釣りに励んでいる横で、清水さんは素知らぬ顔で遠近、方向を投げ分けて扇状に魚の隠れ家を探っている。

 たて続けに30センチ前後のアカハタを2尾釣り上げた。「節操がない」とやゆしていた釣友もうらやましそうに見ていたらしい。ここまでは我慢していたが3尾を釣り上げた5分後には釣友もグレ釣りを放棄してアカハタ釣りに興じていたというから情けない。

 渡礁して2時間が過ぎ、釣友が「アカハタは何センチくらいまで大きくなるか知ってる?」と尋ねた、その時だった。「大きい!」と清水さんから声が出た。釣り上げたアカハタは見事45センチの最大級サイズ。

 「横で見てたような情景描写やなぁ」

 「この釣友って誰や?」

 「?……」(汗)

週末のイチオシ気配

■船(1)■阿尾・和歌山

 イサギおもしろい。7日、日ノ沖に出て同魚26〜38センチ35尾。同船中マダイ狙いに徹した人が27〜63センチ29尾。要予約。▽共栄丸=電話0738(64)2318

■船(2)■東二見・兵庫

 正月用マダコまだいける。7日、二見沖でマダコ0.5〜3.0キロ17ハイ。なお、別船のジギングもハマチ45〜55センチ1〜8尾見込める。いずれも要予約。▽西海丸=電話078(942)6480

■磯(1)■大引・和歌山

 好調維持。7日、アシカの子でグレ33〜44センチ8尾や同魚33〜42センチ8尾、オオクラで同魚35〜45センチ4尾や33〜35センチ5尾など。水温19.8度。▽村井渡船=電話0738(65)1041

■磯(2)■周参見・和歌山

 グレ堅調。6日、白島でグレ30〜37センチ13尾。7日、黒島で同魚30〜40センチが8尾など。水温20〜21度。▽岩元渡船=電話0739(55)2227

■筏■徳島・堂の浦

 カレイとアジの2本立てが楽しめる。チョイ投げでカレイ20〜30センチを1〜5尾。エサはマムシ。アジはサギキ釣りで17センチ前後が30尾。▽斉藤渡船=電話088(688)0453

■カセ■串本・和歌山

 脂乗った大型アジ好調。センカイカセで7日、同魚30〜50センチ20尾。他にセンカイ奥のカセでグレ40センチ前後6尾。要予約。▽大島FC=電話0735(65)0129

■波止■岸和田・大阪

 例年のことながら、沖一文字を中心にカレイが接岸する。今週末あたりかそれとも来週末かというタイミング。エサは青イソメ。▽岸和田渡船=電話072(436)3949

■ワカサギ■余呉湖・滋賀

 まだ釣果上限が13センチ100尾前後(川並桟橋)であるが、年末にむけて急上昇のはず。現在水温11度。エサは赤虫または紅サシ。▽余呉湖漁協=電話0749(86)3033

(大阪日日APG 松田勝也)