大森均の釣れ釣れ草

「最低保証」願う初釣り

2017年1月27日

鳥羽のメバル釣り

背の方から包丁を入れることが唐揚げの要点

 初釣りこそ確実に釣果を得たいと思うのは釣り人の共通した心理だ。磯釣りはその点リスクは高いが、船釣りなら魚種を選んで情報をしっかり取れば最低限の釣果は得られる。この時期はマダイ、ヒラメ、メバル、タチウオ、ガシラ、ヤリイカなどが対象魚になるが、それとても条件を選ばなければならない。

 日本海を中心にしたヤリイカは冬型の天候では出船そのものが難しい。マダイやヒラメも竿頭が5尾、最低釣果が0尾または1尾なんてことも度々あるので運悪く最低組に入ったら…。タチウオは潮回りで大きく釣果が左右されるので日を選ばなければならない。その点、ガシラやメバルは釣り場の遠近を問わず専門船で出かければ釣果の下限が比較的保障される。

 ▽良型が6連!

 高槻市に住む木村恒雄さんは、初釣りは当たり外れのない釣りをしたいとメバル釣りを選定した。釣り人の思考パターンは似ている。こう決めると、過去に実績のある乗合船が頭に浮かぶ。

 18日、木村さんが鳥羽沖で仕掛けを降ろしたのは午前7時ごろだったという。このあたりのメバル釣りは、サビキのハリ全部に冷凍シロウオを付けて釣る。この仕掛けでこいのぼりの如く5尾、6尾と連なって上がってくることがあるのが鳥羽のメバル釣りのいいところ。

 釣り始めて周囲の人たちにはボツボツとメバルが釣れるのに木村さんにはアタリがない。隣の釣り人が単発で5尾ほど釣った頃に初めてブルンッと穂先が揺れて、そのまま海面に引き込まれた。ゆっくり手繰るとガンガンと穂先をたたいてメバルが追い食いしたのが伝わる。次第に重たくなる穂先を感じながら巻き上げると、やがて水面下に茶色の魚体が垂直に並んで見えた。18センチから20センチほどの良型が6連!一発で隣の釣り人に追いついた。

 「勝手なもんですわ。寒いし、明石のガシラ釣りにしておけばよかった、と後悔していたところでしたが、釣れ出したら一気にヤル気が出てきました。しばらくアタリが続きました。中には22センチはありそうな良型もありましたが、ほとんどが20センチ級の良型でポッテリとしておいしそうなメバルでした」。アタリが遠のくと場所の移動を繰り返し、この日の釣果はメバル15〜22センチ49尾とガシラ5尾。

 ▽唐揚げのコツ

 「どうして食べられました?」とお伺いすると、「大きな3尾は刺し身にしました。身が固くて、少し薄切りにして食べたのですが、歯ごたえ、身の甘みなど最高です。中型は煮付けが一番です。メバルは煮魚と言われるほどですから。小型は唐揚げにしました。唐揚げにはコツがあります。背中の方から包丁を入れて割っておくと、中まで油が通ってメバルの骨は軟らかくなるから頭から尾ビレ、親骨まで全部食べられます。こんがり色が付くほどに揚げるとOKです。これにビールがよく合うんですわ。確実に最低保証がありますし、来週あたりまた行くつもりです」と木村さんはほほ笑んだ。

週末のイチオシ気配

■船(1)■明石・兵庫

 ガシラ良型(18〜29センチ)がいい人で50〜70尾。メバル2〜10尾もまじる。25日、ガシラ20〜28センチ70尾にメバル24〜30センチ8尾が竿頭。要予約。▽名田屋乗合船=電話078(912)7211

■船(2)■鳥羽・三重

 ヒラメ堅調。マゴチ40センチ前後1〜3尾、ガシラ20〜28センチ1〜5尾、マトウダイ30〜35センチ1〜3尾などもまじる。25日、同魚43〜58センチ2尾とマゴチ4尾。要予約。▽幸徳丸=電話0599(32)5274

■船(3)■栖原・和歌山

 日の岬沖でカワハギが堅調。18〜30センチがいい人で15〜25尾程度の安定した釣果が出ている。ハリス2号、胴突き3本針、オモリ30号。要予約。▽かるも丸=電話0737(62)3527

■磯(1)■袋・和歌山

 一の島、モムシ、コジ、タテクラ、大床など実績場でグレ30〜40センチが2桁の釣果。「磯によりエサ盗り多くかわし方次第」と船長。要予約。▽かわばた渡船=電話0735(62)0052

■磯(2)■梶賀・三重

 一層の水温の低下で厳しい局面が予想される。例年の実績から一発大物の期待ができる梶賀を推奨。連日、40センチ超が釣れている。▽榎本渡船=電話0597(27)2211

■波止■水軒一文字・和歌山

 ガシラが短竿の探り釣りで19〜23センチを10〜20尾程度期待出来る。また、25〜30センチのアイナメが1〜3尾まじる。エサはシラサエビ。▽水軒波止渡船組合=電話073(445)6064

■ボート■紀伊長島・三重

 カマス絶好調。ジグサビキ仕掛けで良型(30〜42センチ)のカマスが50〜100尾。25日、同魚28〜42センチ120尾、102尾、93尾などの釣果。▽石倉渡船=電話05974(7)0712

■管理釣り場■芥川・大阪

 大阪市内から近い高槻の芥川が堅調。20〜40センチのニジマスが、エサ釣りで竿頭が50尾前後。エサは、イクラ、ブドウ虫。▽芥川漁業協同組合=電話0726(88)0224

 (大阪日日APG 清水智之)