大森均の釣れ釣れ草

乗合船の選択眼もさすが

2017年2月17日

明石、大西名人メバル釣り同行

大西名人ガシラの3点掛け
この日2尾の尺メバルを釣り上げた明石市の桑原武男さん
この日の大西さんの釣果

 メバルは「春告魚」と書く。その名のとおり、目が大きく目を見張るような表情が愛らしい。小型魚ながら肉食性でエビなどの甲殻類や小魚を捕食する。この夜行性の魚も水深のある沖では昼の船釣りの対象魚になる。根の荒い岩礁地帯ほど大型に出合うが、ガシラと同じ生息環境であり食性が似ているのでメバル釣りが目的であっても、結果的にガシラ釣りになってしまうことも度々ある。

 ▽釣果だけでない船の選定

 15日、大西満名人がメバル釣りに出撃すると聞いて写真係として同行した。大西名人は、アユ釣り、渓流釣り、筏(いかだ)のチヌ釣り、磯釣りなどどのジャンルにおいても一流の使い手で、特に最も権威あるアユ釣り選手権において5期連続で名人の座を射止めて初の永世名人に輝いた。当世の大御所と呼ばれる全国の名人たちが例外なく憧れていた釣りの世界での超有名人だ。

 その大西さんも御年78歳になり、比較的安全が担保される船釣りの釣行が多くなっている。私なりに分析すると、大西さんの釣行場所や乗合船の選定にはわれわれとは違う一つの傾向が見受けられる。もちろん、釣れているか否かは当然であるが、乗合船の受け入れ環境や船長の熱心さまで勘案して決めている。

 今回選んだ船は、明石の名田屋乗合船。この海域では腕がいいと評判の船長は、私も以前から面識がある。

 ▽尺メバル2尾登場

 とにかく、早朝6時に港を出てポイントに着いて釣り始めた。大西さんは、鳥羽で格段の効果があったというメバルサビキ7本針にすべてシロウオを装餌して釣っている。鳥羽で効果があったなら明石でもと、傾向を検証する行動は大西さんのすべての釣りに共通している。

 大西さんの最初の1尾は良型のガシラだった。しかし少し活性が低い。船長は、すべての釣り客に釣果があるようマメにポイントの移動を繰り返した。淡路島の民家が近くに見えるポイントに仕掛けを降ろした第1投目だった。ブルルーンッと穂先が震えながら海面に突き刺さっている。「気色よろしいなぁー」。何万尾も魚を釣ってきたであろう大西さんもこの瞬間はうれしそう。22センチほどの良型のメバルを無事取り込んだ。

 ポツリ、ポツリと追加するがこの日のメバルのご機嫌は今一つで、熱心な船長は午後2時まで延長を宣言。不調といえども当日の大西さんの釣果は、ガシラ14尾、メバル9尾と同船者のなかでは上位の部類の立派なものだった。特筆すべきは、同船者で右舷に釣り座を構えた明石市の桑原武男さんが2尾の尺メバルを仕留めていたことに尽きる。泉南の乗合船では尺メバルを釣り上げると、無料乗船券がプレゼントされるほどまれなサイズだ。

 帰りの道中、釣果はイマイチでもなぜか気分がいい釣行であったと意見が一致。この日の船長助手で釣り客のアシストをしてくれた僚船の船長もしている徳田誠さんのキビキビした動きや人柄、何とか客に釣らせようとの船長のマメなポイント移動や時間延長の配慮などが「気分がよかった」と感じた要因だったと気づいた。大西さんの選択眼はさすが。

 ■問い合わせは「名田屋乗合船」=電話078(912)7211

週末のイチオシ気配

■船(1)■比井・和歌山

 ラングイに出る寒サバ(35〜45センチ)が急上昇。15日、竿頭が35〜45センチを80尾とイワシ28〜30センチ30尾。お土産確実に保障◎。竿2.1〜2.4メートル、オモリ50〜80号、ハリス5号、胴突き6〜7本針。要予約。▽岬旅館=電話0738(64)2975

■船(2)■谷川・大阪

 淡路沖のタチウオ上昇気配。今週末は潮回りからも期待大。14日、タチウオ75〜110センチ10尾。タチウオテンヤ40号。要予約。▽おおせき丸=電話0724(92)1215

■磯■阿曽浦・三重

 志戸、トラフグ、ソロバンなどで連日、グレ40センチ超が出ている。浅いタナ(3ヒロ以内)でヒット。阿曽浦の特徴はマダイの大物が交じるので油断のないタックルで。今月に入ってからも71センチ(4.1キロ)などが登場。▽にしうら渡船=電話0596(72)1373

■ボート■紀伊長島・三重

 ジグサビキ仕掛けで良型カマス絶好調。15日、手こぎボートで41センチまでのカマスを120尾。他には、のませ釣りでヒラメ40〜60センチ1〜3尾、マトウダイ40センチ前後を1〜3尾期待できる。要予約。▽石倉渡船=電話0597(47)0712

■いかだ■本浦・三重

 良型チヌそろう。14日夕、大村島のカセでチヌ43〜52センチ3尾。エサはアケミ丸貝とカキ。エサ盗りはフグ、ボラ、タナゴなど。この時季は水温上がる午後からがアタリ多い。▽やま栄渡船=電話0599(32)6009

■波止■妻鹿・兵庫

 ここだけがオキアミのフカセ釣りでチヌ好調。15日、5番テトラ側でチヌ35〜47センチ18尾、同所で同魚36〜51センチ8尾、同魚30〜48センチ13尾など。▽日の出渡船=電話0792(46)3030

■サクラマス■九頭竜川・福井

 15日、大爆釣!高屋橋上流右岸テトラで63.3センチ(3.0キロ)、九頭竜橋下流右岸の雪捨て場前で57.8センチ(2.3キロ)などこの日6尾の釣果が確認された。▽越前フィッシングセンター=電話0776(22)1095

(大阪日日APG 錦 剛司)


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