大森均の釣れ釣れ草

繰り返される釣りの事故

2017年3月17日
かれんな姿で人気のワカサギ

 年に一度は釣りにおける事故や安全対策などの記事を書くように計画しているが、突き詰めるところ釣り人のマナーの問題になる。

 先日、テレビで釣り人の転落事故の特集が映し出された。波止釣りをする人に海上保安庁の職員がライフジャケットの着用を促していた。驚いたことに、大阪湾での転落事故で亡くなる方の人数は毎年10人は下らないという。海だけではなく、川も湖もすべてそこに水があるということは、命を失うかもしれない危険と隣り合わせでのんきに趣味を楽しんでいることになる。

 ▽次々に氷が割れる

 事故は、ほとんど釣りに気をとられて、注意がおろそかになっている時が多い。池や川での転倒は大きなケガにはならない。その点、今は亡き師匠の山中湖での氷穴釣りの話はゾッとする。

 氷の薄い所を踏み抜いた。沈んでから浮き上がっても、1メートル四方の氷片でも真上にあると、一瞬、割れ目を見失いパニックに陥るらしい。氷の淵につかまって、大声で助けを呼ぶ。力をいれて氷にすがったり、無理にはい上がろうとすると、次々に氷が割れて穴が大きくなって、つかまるところが遠くなるそうだ。

 ワカサギ釣りに出かけて、氷を踏み抜いて亡くなったという報道は毎年のように繰り返されている。

 ▽4人死亡

 先月27日、岩手県奥州市江刺区のため池にワカサギ釣りに出掛けたまま行方不明になっていた男性4人が湖底に沈んでいた。4人は「ワカサギ釣りに行く」と家族に伝えて外出。家族が夕方「連絡が取れない」と消防に通報した。氷上に複数の釣り道具が残されてあり、周辺には4人が乗ってきたとみられる車3台があった。付近の氷が割れていたことなどから水中に転落したとみて捜索していたが、5メートルの底付近で4人を発見した。

 このため池は、氷結すると人数は少ないが毎日のようにワカサギ釣りにやって来る人が訪れ、知る人ぞ知る穴場だったらしい。一方で、昔からのため池で、何も規制はされず野放しだった。

 ▽救命具着用条例

 水のない所での釣りはあり得ない。いったん水中に転落すると、どこもつかまる所がない。しかし、湖や川、海であれ水の事故は用心次第で回避できる。前出のワカサギ釣りでさえライフジャケットを着用していたら助かったかもしれない。

 海釣りに関していえば、海上保安庁の統計で確かライフジャケットを着用していた人は、その約9割が助かっているのに対し、ライフジャケットを着用していなかった人が生存する確率は5割程度だったように記憶している。

 そこで提案をしたい。氷結をする河川や湖を擁する自治体では、船舶法などに救命具の着用に関する定めがあるがごとく、浮輪の携行や救命具の着用を義務化する条例等の整備を望みたい。

週末のイチオシ気配

 ■船(1)■塩谷・和歌山

 イサギ人工漁礁で再び好釣果出現。お土産は堅い。シケの後の上り潮に当たれば25〜35センチが50〜70尾程度見込める。船頭仕掛けの手釣り、竿釣りも可。要予約。▽谷口釣船=電話0738(22)3662

 ■船(2)■加太・和歌山

 ガシラ堅調。遅出便(10:30発)田倉崎沖に出て同魚15〜25センチ20〜30尾。対象魚は潮によって変わるので確認を。要予約。▽三邦丸=電話050(3532)9619

 ■磯■栖原・和歌山

 和歌山の湯浅、南部あたりでも乗っ込みチヌが本格化の兆し。データから初期にコンスタントに釣果がある栖原を推奨。かるも島、鷹島などでチヌ35〜50センチがいい人で2〜5尾見込める。場所によりグレ25〜30級2〜5尾、マダイ35〜55センチが1〜2尾まじる。▽かるも丸=電話0737(62)3527

 ■筏■堂ノ浦・徳島

 カレイ期待できる。いい潮に当たれば、25〜35センチ2〜5尾と30〜40センチのアブラメを1〜5尾。チヌ筏竿で直下を狙うか、もしくは、オモリ20〜30号の2本針の投げ込み仕掛けで。餌はマムシか青イソメ。▽斉藤渡船=電話088(688)0453

 ■バス■琵琶湖・滋賀

 連日1〜2尾の釣果がようやく5〜6尾に伸び始め急上昇気配。この時期は、大型バスが狙える。気温、風などで状況が変わりやすいが、できるだけアピールの強いルアーで丁寧に。メタルバイブレーションやサスペンドミノー、シャロークランクなどで。▽小林貸船釣具=電話077(522)6347

 ■アマゴ■日高川・和歌山

 15日、上湯布付近で13〜22センチ52尾。小又川付近で13〜23センチ30尾など。例年並みの釣果は期待できそう。「川虫がアタリ多いです。今年の日高川は場所ムラが少ないようです」と大西満名人。▽日高川漁協=電話0738(52)0339

 (大阪日日APG 錦 剛司)