大森均の釣れ釣れ草

満足度は尾数にあらず 和歌山トフのイサキ釣り

2017年6月26日
2連掛けの川田さん
良型のイサキを多く釣った松田賢造さん
冨田紀章船長

 イサキは岩礁域に生息し、群れをつくる。その群れの最上層部に型のいいものが多いので「イサキは群れのてっぺんを釣れ」といわれる。食性は肉食性で、小魚・甲殻類等を捕食することから、和歌山のイサキ釣りはアミエビをまき餌に小魚に模した擬餌針で釣る。旬は初夏で「麦わらイサキ」と呼ばれ、煮てよし、焼いてよし、刺し身にしてもよしと、どう料理してもおいしいのもこの魚の特長といえる。

 イサキの船釣りは、漁礁の上に碇(いかり)で止めて、ピンポイントを攻める。岩や消波ブロックなどを沈めて人為的に形成した「人工漁礁」、それと区別するため「天然漁礁」と呼び分けるが、この漁礁には、多くの回遊魚が集まり好漁場を形成している。なかでも関西の天然漁礁として名高い徳島伊島沖の「アイノセ」、和歌山日ノ岬沖の「トフ」などのポイントは1年中多彩な魚種に恵まれ、釣り船が集結する。

■竿頭は65尾

 「大森さん、旬のイサキ釣りに行きませんか?」と、6月の初旬に釣友の川田岳志さんからお誘いがあった。もちろん断る理由などあるはずがなく2週間後の予約を「即!」。

 予約先はトフに出るお気に入りの「岬丸」。このトフは、サイズがいいと人気のポイントではあるが、その中でも優先権がある様子でこの船に乗れば「好釣果間違いなし!」と評判の乗合船だ。

 しかし、今回は運が悪かった。私は直前に急用で断念。

 川田さん一人の釣行になったが、取材の代行を頼んだ。報告の一部始終は、次の通り。

 「午前4時、港を出ました。左舷の客は7人乗り合わせていましたが、私は船尾よりに2番目に釣り座を構えて、釣り始めました。冨田紀章船長から『着底から5メートル巻いて!』と指示が出て、そこで待っていると、早速『クッ!クッ!』とイサキ特有の気持ちいいアタリがあり、序盤から2投1尾のペースで退屈することなく最後まで釣れ続きました。隣で釣っていた八幡市の松田さんとおっしゃる方は、選んで釣ったように40センチに近い良型ばかり。あれだけ型がそろうのはうらやましい限りでした。この日の釣果は、23尾でしたが、船尾で釣った人が竿(さお)頭で65尾、尾数の割には型のいいイサキに十分満足しました。釣果もともかく、冨田船長の対応もよく、氷をふんだんもらえるのはいいですねぇ。加えて温泉も無料で入れるとは。いい船を紹介してもらいました」と、釣果もさることながら岬丸が気に入った様子の川田さん。

■今月中は大丈夫

 今後の釣況を冨田船長に伺うと「トフのイサキは型がよく40センチに及ぶものも釣れます。今月いっぱいは大丈夫でしょう」とのコメント。下船後の入浴サービスとたっぷり氷が付いた岬丸の問い合わせは電話0738(64)2975、「岬旅館」。要予約。

週末のイチオシ気配

■船(1)■明石・兵庫

 マダコ期待。0.3〜2.0キロ10〜25ハイ。連日の釣果もそれなりに安定しており、これからはさらに上昇する。要予約。▽名田屋乗合船=電話078(912)7211

■船(2)■敦賀・福井

 ムギイカ爆釣。敦賀沖の半夜便で、15〜25センチが50〜100パイ見込める。マイカ20〜45センチ10〜20パイまじる。浮きスッテ2.5号5本針、オモリ60号。要予約。▽豊漁丸=電話0770(26)1160

■船(3)■三国・福井

 解禁した玄達瀬でヒラマサ、マダイなど魚種多彩。ヒラマサ65〜95センチ1〜5尾とマダイ45〜80センチ1〜3尾。要予約。▽越前FC=電話0776(22)1095

■磯■大引・和歌山

 イサギ動き活発。アシカの親で同魚28〜41センチ10〜20尾(カゴ釣り)期待できる。他にフカセ釣りでグレ30〜35センチ5尾程度。水温20〜21度。▽村井渡船=電話0738(65)1041

■筏■堂の浦・徳島

 ウタセエビのエビ撒き釣りがスタート。スズキ(60〜80センチ1〜3尾)に加えて今年はマダイ(35〜65センチ3〜10尾)が多い。▽斎藤渡船=電話088(688)0453

■波止(1)■北港・大阪

 落とし込みのチヌ最盛期に入った。舞洲で同魚35〜50センチ3〜8尾。エサはイガイまたは岩カニ。▽ヤザワ渡船=電話06(6573)7712

■波止(2)■岸和田一文字・大阪

 飛ばしサビキでアジの良型が釣れている。数は20〜30尾程度も20センチ超の良型が出てお土産は間違いない。▽岸和田渡船=電話072(436)3949

■投げ■妻鹿・兵庫

 キス堅調。7番付近で同魚17〜25センチ15〜20尾。カレイ、アイナメまじり退屈しない。しばらくは釣れ続く見込み。▽日の出渡船=電話079(246)3030

 (大阪日日APG 清水智之)