大森均の釣れ釣れ草

いつまで釣りができる?

2017年11月6日

阿波の鉄人78歳で難関突破!

阿波の鉄人、小里哲也さん

 先日テレビを見ていると、ちょっとショックなニュースを目にした。1960年には、日本の男性の平均寿命は65歳だったらしい。と言うことは、タイムスリップすると、私は今年あたりにあの世に行くことになるはず。幸い、直近の統計ではあと15年この世に置いてもらえるようだが、これとてもあくまで統計上の話である。

 「狂」の付く釣り師たちには、これに加えて「釣りはいつまで続けられるか?」と言う「釣り師寿命」に大いに関心がある。これは釣りのジャンルによっても大きく違うが、激しく体力が必要なジギングなどでは50歳を超えると、その釣り人口はめっきり少なくなる。また、荒磯の上を動き回る危険な磯釣りなども早く釣り師寿命を迎える。とにかく、簡単、安全な釣りが最後まで残る。

▽死ぬ前の日まで

 あらゆる釣りを極めた大西満名人に以前尋ねたことがある。「大西さん、老いても続けられる釣りの順番はどうでしょうかね?」と。「私の場合は、アユ釣りと船釣りが最後になるでしょうね。安全を考えると磯釣りはよほど足場が良くて、かつ、同行者がいないと不安です。そろそろ磯釣りは引退ですかねぇ」とおっしゃった。

 御年78歳になる名人が古希を迎えた頃のコメントである。「せっかく365日いつでも釣りに行ける老後を手に入れたのだから、できる限り手を変え、品を変えながら死ぬ前の日まで釣りをしないと…」と大西名人。このレベルは逆に参考にならない。

▽生涯現役を信条

 磯釣りの競技会で活躍できる年齢はせいぜい40代までだ。まれに50代の人がその経験を生かして頂上を極めることはまれにあるが、年齢を重ねるごとに勝利から遠ざかる。

 先日、徳島の江頭弘則名人から電話があった。「大森さん、インストラクター予選で小里さん1位やったんよ。大したもんじゃ」と驚きの声。

 このインストラクター予選とは、日本で有数の権威ある磯釣り選手権の本選に出場するため、メーカーのインストラクター同士で競い合う試合であるが、小里哲也、江頭弘則、宮川明、柴原啓二などプロ野球の4番バッターが15人でホームラン競争をするようなもの。さらに例えるなら、その中で現役の筒香や糸井を差し置いて解説者の野村克也が1番になったに等しい。小里哲也さんは、徳島県釣連盟の初代名人で「鉄人」とも称され、前述の大西名人とは同級生の78歳。この人には「釣り師寿命なんてあるのですか?」と、言われそう。

 「釣りが1番、女房が2番、3番が命」と、人を笑わせるユーモアあふれる人物で、生涯現役を信条に磯を駆け回っている。世の中には上には上がありますなぁ。

週末のイチオシ気配

■船(1)■泉佐野・大阪

 今週末、潮回り絶好!タチウオ爆釣間違いなし。同魚75〜105センチ10〜30尾期待できそう。要予約。▽海新丸=電話0724(69)2332

■船(2)■東二見・兵庫

 マダコ今年は遅くまで釣れている。マダコ0.3〜2.0キロ25〜40パイ程度見込める。水温20度維持している間は釣れ続く。現在21度前後。要予約。▽俊郎丸=電話078(942)2749

■船(3)■阿尾・和歌山

 落とし込み釣りでハマチ好調。同魚45〜55センチが10〜15尾程度に70センチ超のメジロ1〜2尾。「ベイト掛かればヒット連発」と船長。船頭仕掛けの手釣りでの釣果。要予約。▽共栄丸=電話0738(64)2318

■磯■尾鷲・三重

 グレ上昇気配。連日25〜30センチ10〜20尾。これから型も上向く。コッパが多く対策必要。他にホンダワラのエサでイガミ30〜45センチが5〜10尾。水温21〜22度。▽宮城野渡船=電話05972(2)1347

■筏■本浦・三重

 チヌ堅調。寺浜筏で同魚25〜35センチ10〜20尾(シラサエビとオキアミ)。他にハマチ50センチ前後が1〜2尾まじる。▽やま栄渡船=電話0599(32)6009

■ボート■紀伊長島・三重

 良型のアジ(20センチ超)が釣れている。同魚40〜80尾にカマス30センチ超10尾前後、シオ、ハマチなど数尾まじる。要予約。▽石倉渡船=電話0597(47)0712

■波止(1)■垂水・兵庫

 グレが数・型ともに期待できる。3日、25〜32センチ24尾。しばらくは大丈夫。ハリス1号、グレ針4〜5号、タナ1〜2ヒロ。エサはオキアミまたはイシゴカイ。▽船長丸=電話078(707)7181

■波止(2)■武庫川一文字・兵庫

 5〜6番外でチヌ落とし込み好調。連日の竿頭は10〜15尾(35〜50センチ)。エサはイガイ、フジツボ。タナ2.5ヒロまで。▽武庫川渡船=電話06(6430)6519

(大阪日日APG 清水智之)