大森均の釣れ釣れ草

釣りの未来 ドローン釣法の可能性

2018年1月8日
五島列島の初日の出(翔龍丸提供)

 私が釣りに夢中になり始めた半世紀前、ありえないことを夢想した。釣り人は自分の道具立てでは到底届かない沖のポイントを攻めてみたいと思う。

 私の場合はこうだった。凧(たこ)に仕掛けをセットして遠い沖まで飛ばし、ポイント付近で仕掛けを切り離し投入する。岸からでは釣れない沖を泳ぐ大きな魚が食いつくという寸法だ。この話を釣友にすると、凧がラジコンの船などに多少変化はするが、一度は似たようなことを夢想している。しかし、実行した話は聞かない。

 先日、YouTubeを見ていると、「ありました」。外国でドローンを使ってマグロの群れを直撃する映像が飛び込んできた。カメラがセットされ、映像を釣り人に送れるあたりが半世紀前のわれわれには想像すら及ばなかった。魚がいる場所を空から確認して仕掛けを切り離すのだから、一発で食いつく。内外、老若問わず釣り人は、同じような発想をするものだ。このドローン釣法は何か可能性を感じる。

 ▽道具の八徳?

 以前にも書いたが、茶道具などや現在のガスレンジが使われる架台を指して「五徳」と言うが、魚を釣り上げる最低限の必須アイテムにも「道具の五徳」と呼ばれるものがある。「竿(さお)」「糸」「針」「ウキ」「エサ」の五つであるが、「エサ」は道具ではないが、なければ釣りにならないという意味での繰り上げ算入であろう。

 太公望の時代からこの五つがなければ釣りが成立しないのはこの趣味を持たない人にもわかる。少なくとも2千年も前からこの五徳から一歩も進んではいなかった。しかし、大きくザックリとこの100年、この五徳に「リール」と「疑似餌(ルアー)」を加えて、現代は七徳というべきかもしれないが、さらに魚群探知機を備えた「ドローン」の釣りがはやれば八徳になることも十分考えられる。

 ▽釣りの未来は安定

 何万年前から魚の習性は変わっていない。それ故、道具の進化は遂げてはいるが、その方向性が限られてしまう。言い換えると、新技術を投入して、便利に使えたり、強く作ったり、遠くへ飛んだりと、基本的な五徳を改善している程度にすぎない。そう考えると、釣りの未来は周辺の劇的な要因で釣りそのものが大きく変化することは考えにくい。

 相手が何万年前から種をつないできた魚が対象である以上変わりようがない。ゆえに釣りの未来は、安定していると結論づけたいが、目の前に見える事実として釣り場の荒廃が気になる。しかし、これは人間の側の意識で守られたり、永らえたりすることを心しよう。

 とにかく、年頭にあたり、この素晴らしい趣味に出会えたことに感謝しつつ、今年一年の読者の釣運をお祈りする。

週末のイチオシ気配

 ■船■明石・兵庫

 ガシラが好調。年末の釣れ具合からいい人で25〜40尾、最低釣果が10尾程度。メバル20〜28センチが2〜10尾程度混じる。要予約。▽名田屋乗合船=電話078(912)7211

 ■磯■周参見・和歌山

 場所ムラあるが周参見期待できる。白島、カツオ島、シオフキ島などの実績場でグレ30〜40センチ3〜8尾見込める。水温17度前後。要予約。▽岩元渡船=電話0739(55)2227

 ■伝馬船■印南・和歌山

 イサギ22〜33センチがいい人で20〜40尾、潮次第でハマチ(40〜50センチ)も数尾まじる。完全フカセまたは天秤フカセ釣り。要予約。▽木下丸=電話0738(42)0313

 ■ボート■紀伊長島・三重

 名倉湾内に手ボートで出てカマス好調。手漕ぎボートで同魚25〜42センチ30〜50尾。仕掛けは、市販ジグサビキ。要予約。▽石倉渡船=電話0597(47)0712

 ■投げ■泉佐野・大阪

 一文字でカレイ本格化。平均25〜30センチが1〜4尾。エサは青イソメ。投点は40〜50メートル。菊川渡船から葵渡船へと名称変更となった。▽葵渡船=電話090(7365)0176

 ■波止■神谷一文字・和歌山

 カゴ釣りでグレ30〜35センチ1〜5尾とウマズラハゲ30〜35センチ1〜3尾。潮次第でハマチ45センチ1〜2尾が期待できる。タナ6ヒロ。▽かみや荘=電話0738(65)1992

 ■管理釣り場■芥川・大阪

 エサ釣りで20〜30センチのニジマスがコンスタントに20〜40尾。いい人は50尾あまり。年が明けて放流した大型の残りが相当数あり40センチ級もまじる。▽芥川漁協=電話0726(88)0224

 ■ワカサギ■余呉湖・滋賀

 江土桟橋好調。「今年に入り1000尾の釣果が出ました。これから2月中旬にかけて釣果はまだ上向くはず」と公園事務所。▽余呉湖漁協=電話0749(86)3033

 (大阪日日APG 川崎禎昭)



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