大森均の釣れ釣れ草

釣運尽きる

2018年3月19日

大瀬崎灯台クルージング始まる!

この灯台で半日を無駄にした
3日目に釣り上げた41センチの尾長グレ

 磯釣りは突き抜けるような快晴でも海が荒れていると渡礁できないので、遠いところまで出かけて宿でうらめしく空を眺めているようではたまらない。それを避けるためには天気図が何よりの参考になる。ありがたいことに、従来は7日先までの予報が最近は10日先まで開示され、釣行予定の変更や中止の決断が容易になった。今回の五島釣行は、まず、4日に出発するはずだった。等圧線の詰まり具合は、とても釣りができるようには思えない。

 グレはこの時期から産卵が始まる。もちろん一斉にというわけではないが、魚は総じて産卵が始まると、就餌活動が止まる。少しでも3月の早い時期に出かけたかったが、8日出発に変更した飛行機の予約を、さらに再変更し、11日に出発した。日程は短縮したが、3日間は天気も波も予報通りバッチリ。

▽負の連鎖

 12日、午前7時に玉之浦港を出た。五島随一と言われる大瀬崎周辺の渡船区域を擁する船長も釣れそうな磯を配慮してくれ、3日間もしっかり釣れるなら…と、余裕の慢心がつまずきの第一歩だった。

 すべての釣り人が大瀬崎周辺に憧れて玉之浦に訪れるが、20年前から玉之浦に通っていて、湾内から外海に出る出口にある赤い灯台がなぜか気になっていた。誰も相手にしない、釣り場としての対象にもなっていない赤灯台に上がること自体がもの笑いの対象になろうが、20年の間に不思議な憧れに近い存在に膨らんでいた。「赤灯台!」。きっぱり船長に告げたが、その反応も「えっー?」。

 とにかく釣り始めたが、案の上、生体反応はない。もともと、根拠のないロマンで上がった場所なので一日頑張る根性はない。これで半日無駄にした。転戦した場所ではキープするか迷うほどのサイズばかりで、40センチジャストの1尾のみが目立った釣果。ここから想定外の負の連鎖は始まった。

 運動不足と久々の磯釣りがたたって、宿に帰ると腰が痛いし膝が痛い、筋肉痛であちらこちらが痛い。この様子では「もう今年で磯釣りは最後かも?」と、釣り始める前の余裕とは一転して情けない展開に。したがって2日目は休戦して3日目に備えた。しかし、3日目も釣りをする前からつまずいた。

 宿に財布を忘れて1番船に乗り遅れ、2番船で2時間遅れの出船と大失態を演じてしまった。しかし、この日は自信があった。名礁「上のオゴ瀬」は何度も渡礁した慣れた磯だ。それだけに潮行きも含めて熟知している。

 釣り始めた。「おかしい、潮目は出ないし潮向きが微妙に違う」。この時期は、一般的にタナは深い。4ヒロから8ヒロまで丹念に探ったがチヌ、ブダイ、ヒメジなどの外道ばかりで本命は1尾も釣れない。とうとう昼寝を決め込んだ。今回はまったくダメ、とあきらめかけたその時、先ほどとは反対の潮行きになっている。

 正直なものだ。途端に釣れ出した。しかし、41センチの尾長グレを頭に5尾ほど連発で掛けたが、その潮行きも30分ほどで止まってしまった。ここが自然の不思議なところ。普通、潮の干満で5〜6時間は同じ流れが続くが、30分だけというのが解せない。釣運は尽きたか? 磯釣りは卒業せよとの神様のお告げか?

▽海上からは段違い

 釣り場としてのポテンシャルもともかく、大瀬崎は観光客も多く訪れ観光コースになるほど景観が素晴らしい。海上から壮大な断崖絶壁を眺める景色は、素晴らしいと言われている地上から見るものよりさらに段違いで、釣り人に与えられた特権とひそかな楽しみでもあった。それが観光客にも実現した。「大瀬崎クルージング」の予約は、翔龍丸(電話080―5217―5769)まで。五島でイチオシの観光スポット間違いなし!

週末のイチオシ気配

 ■船(1)■亀浦・徳島

 メバル堅調。鳴門海峡周辺に出船して、20〜28センチ30〜60尾。ギジバリを使った胴突き8本針、竿3〜4メートル、ハリス0.8号、オモリ30号。「メバルの食い好調で数が狙える。当分は大丈夫」と船頭。▽ 山畠釣船=電話088(687)0953

 ■船(2)■比井・和歌山

 ラングイに出る良型寒サバ(35〜45センチ)の期待。竿2.1〜2.4メートル、胴突き仕掛け、ハリス7号、針10号、オモリ80号。▽岬旅館=電話0738(64)2975

 ■磯(1)■大引・和歌山

 これから4月後半まではチヌとマダイが狙い目。大引はこの時期のチヌとマダイには実績があり、大型が期待できる。マダイはアシカやオオクラ、チヌは地寄りの磯で。要出船確認。▽村井渡船=電話0738(65)1041

 ■磯(2)■梶賀・三重

 バッタリ止まるかもしれないが、不思議と毎年のようにグレ最終コーナーを回って一発大物登場する。神須ノ鼻最有望。▽榎本渡船=電話0597(27)2211

 ■波止■武庫川一文字・兵庫

 朝マズメにスズキの活性が上向く。ルアーのハネ(40〜60センチを2〜4尾)期待。夕暮れからも半夜で一発が期待できる。他に、パイプを使った落とし込み釣りでチヌ40〜50センチ2〜5尾程度の釣果あり。▽武庫川渡船=電話06(6430)6519

 ■投げ■泉佐野・大阪

 今週末あたりから一文字波止で戻りカレイ上向くはず。近投〜遠投まで投げ分けて、釣れた投点を集中的に。エサは青イソメ。▽菊川渡船=電話0724(62)8945

 ■渓流■安曇川朽木・滋賀

 17日に解禁した安曇川朽木では、「全域で魚影がまんべんなくみられます。例年並みには十分釣れる模様です」と漁協談。年券8500円(写真2枚必要)、日券2200円。▽朽木漁業組合=電話0740(38)2541

 (大阪日日APG 錦 剛司)



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