大森均の釣れ釣れ草

企みのタチウオ釣り  初戦!ポートアイランド沖堤で3尾

2018年8月17日
90センチのタチウオを見事釣り上げた小西さん

 小西貴之さんは、わが釣友の中でも「狂」のつくランキングにトップ10入りしていた時期があったほどの「釣り狂い」だった。しかし、その病も「釣り好き」程度に落ち着きつつあり、家庭の平穏を保っている。

 その病が最も高じている頃は、午後8時に仕事を終え、20キロ離れた淀川河口にチヌを狙って60分ママチャリで疾走。深夜1時に釣り終えて27キロ離れた自宅へ90分かけて帰り、3時に就寝して7時半に起きて仕事に出かけるという具合だった。「あの頃は取りつかれてるみたいでした」と、ご本人も苦笑い。

 ▽銀色の魚体が水面下に

 お盆休みの12日、小西さんはポートアイランド沖堤に釣友と今シーズン初戦のタチウオを狙って出かけた。

 午後3時の便で渡堤したが、予想に反して曇天で風があり「びっくりするくらい涼しくて快適でした」と、強風を除いては猛暑のこの時期には条件がよかったと言う。

 とにかく釣り始めた。「広範囲に探るためにジグで試してみましたが、南西の風が強く釣りになりませんでした。少し風がおさまった頃にジグヘッドにピンクのワームを装着した仕掛けに変更しました。小さなアクションで誘うと竿(さお)先が持ち込まれるアタリが…。しかし、これは取り込み寸前であえなく針ハズレでした。直後にワームをピンクからグローにチェンジした第1投目、ヒットしましたがあいにく70センチほどのチビタチウオでした」。

 小西さんほどの経験があれば、チビタチウオのヒットパターンも無駄にはしない。釣れる条件を絞り込むことがどの釣りにも当てはまるセオリーということを承知している。「小さくアクションを入れたフォール中、同じパターンで誘うと、グググッと締め込むようなアタリがありました。70センチとは明らかに違う強い引きで、銀色の魚体が水面下に見えた瞬間はメーター超えかと思いました。しかし、取り込んでみると手計測で90センチほどでした」。

 その後、同型を1尾追加し、この日の小西さんの釣果は70〜90センチ3尾。

 ▽大阪湾イチオシの釣り場

 愛妻家の小西さんは、奥さまと「一緒に釣りに行きたい、趣味を共有したい」と、常日頃から願っている。タチウオは身が柔らかいので、一般的には塩焼きで食するが、鮮度のいいものは皮を付けたままおろし、皮の部分をバーナーで炙(あぶ)って刺し身にすると、これは病みつきになるおいしさ。まず、釣り人でしか味わえないこのおいしさを奥さまに教え込み、その後、釣りに誘い込むという企(たくら)みが今回の釣行の目的であったらしい。

 その食味の感想は、「すこぶるおいしかった」と言うから目的の半分は達したようなもの。

 今後の釣況予想などを伺うと、「まだ、群れが入った第1陣でしょうから、これから尻上がりに上向きます。釣友はドジョウの引き釣りで爆釣実績があることから、最初から最後まで引き釣りで通していましたが、完全に日が暮れた20時からの1時間で私のルアーでの釣果と入れ替わるように3尾連続で釣り上げていました。『ドジョウの引き釣りは暮れてから』と、師匠が言う通りに出た結果からも、時間帯で釣り方を変えた方が釣果に結びつくように思います。ポートアイランド沖堤は青物の回遊も多く、タチウオの大型も期待できる大阪湾ではイチオシの釣り場です。また、神戸渡船は無料の駐車場もあり大阪から至便のアクセスです」と、貴重なアドバイスを頂いた。

 ■問い合わせは電話090(1150)0968、神戸渡船。

週末のイチオシ気配

 ■船(1)■東二見・明石

 潮回りは最高。二見沖に出船しているマダコがラストチャンス。0.2〜2.0キロが10〜30パイ見込める。タコテンヤ40号。要予約。▽西海丸=電話078(942)6480

 ■船(2)■泉佐野・大阪

 淡路沖もマアジ堅調。14日、同魚25〜42センチ23尾とサバ40〜48センチ3尾。午前便(6時出船)タチウオ狙い、午後便(13時出船)マアジ狙いの予定。要予約。▽海新丸=電話0724(69)2332

 ■船(3)■家島・兵庫

 家島周辺でキス好調。連日の竿頭は50〜60尾。竿2.1〜2.4メートル、市販仕掛け9号。貸し竿あり。要予約。▽山本丸=電話079(326)0238

 ■磯■串本・和歌山

 底物上昇気配。双子の親、大サバ、武八、エンイチ、湾内磯などで連日、イシダイ、イシガキダイ複数の釣果あり。エサはウニ。水温27〜28度。▽小川渡船=電話0735(62)0743

 ■筏■由良・和歌山

 アイゴが釣れている。チヌ狙いの外道なら25センチ前後が3〜5尾。酒カスをエサに専門に狙って10〜20尾。チヌの気配のない時にアイゴ釣りでお土産確保の二刀流を。▽尾張屋=電話0738(65)1006

 ■波止(1)■大阪・南港

 新波止のサビキ釣りでサバ15〜25センチ20〜40尾期待できる。15日、同魚、同型30尾とアジ13〜15センチ10尾。タコジグを使ってマダコ100〜500グラム12ハイ。▽丸高渡船=電話06(6613)1075

 ■波止(2)■阿尾・和歌山

 イシガキダイわいている。14日、沖一文字でウニのエサで同魚38センチ頭に10尾。また、ルアーでゴマサバ、カマス、ソーダ鰹が合わせて10〜30尾期待できる。▽照ちゃん渡船=電話0738(64)2601

 ■投げ■妻鹿・兵庫

 キス堅調。7番灯台付近でキス15〜20センチ10〜20尾期待できる。他にガシラ15〜20センチ5〜10尾。エサは青イソメと石ゴカイ。▽日の出渡船=電話0792(46)3030

 (大阪日日APG 錦 剛司)