大森均の釣れ釣れ草

うれしいアルバイト 五島列島のアカハタ釣り

2018年11月16日
最大級のアカハタを釣り上げた清水さん

 アカハタはハタ科の魚で、日本では関東以南の太平洋側、富山湾以南の日本海側に広く分布する。岩礁域の浅場から深場に生息し、小魚や甲殻類などを主に捕食している。大きく育つハタ科の中では、成魚で40センチ前後、最大で45センチほどと比較的小さいが、食味が良く浜値も高いことから一般家庭の魚というものではなく、料理店の魚というイメージが強い。特に西日本では釣り場も豊富で釣りのターゲットとしても人気が高い。

 近年、磯釣り師は、本命のグレ釣りの合間に「アルバイト」と称してアオリイカやガシラ、キジハタ、アカハタなどを熱心に狙う。これがおいしい魚ばかり。少し釣れると、ついついアルバイトに夢中になり本分を忘れる主客転倒ぶり。

 ▽「悪人」の舞台

 13日、本紙の気配の欄を輪番で担当する清水智之さんは、五島福江島玉之浦の磯に釣友2人と立っていた。関西の磯釣り師が憧れる五島列島は、島全体が磯釣りのポイントのようなもので、のんびりと釣れることが魅力の釣り天国だ。

 清水さんの五島に対する傾倒ぶりは、普通ではない。釣友が「五島に行こか?」と、声を掛けようものなら空腹の魚のように簡単に釣られてしまう。今回のように「まだ型は小さいけど、アンタはアカハタ釣りも上手やし」と少々マキエを効かされると、もう無抵抗で応じ、即、決行となる。

 この日は午前7時に玉之浦港を出船。湾内を出ると予想以上に風が強かったが、大瀬崎の灯台下を回った途端に一転して平穏な海が広がった。余談ではあるが、この大瀬崎の灯台は、妻夫木聡&深津絵里が主演した「悪人」のクライマックスシーンの名場面に登場したあの舞台で、その景観は素晴らしい。

 ▽最大値の46センチ

 とにかく、釣り始めた。早速、この時期の五島列島のグレのボリュームゾーンである30センチ前後を5尾ほど連発で釣り上げた。

 「その直後あたりから潮行きがおかしくなりましたので、アカハタ狙いに切り替え、道具をセットしてワンドの方角を目指して投入しました。すぐに40センチの良型が釣れ、気をよくした次の2投目でした。疑似餌が着底して、誘いを掛けながら引き寄せてきました。仕掛けを回収しようとしたその時でした。ガツッ!ガツッ!大きく合わせるとしっかり針掛かりしました。強い引きに先ほどのサイズは十分あると思いましたが、水面下に姿を現したアカハタに思わず『大きい!』と、声が出ました」と清水さん。

 この魚はアカハタの最大値ともいえる46センチの立派なもの。グレは同様の釣果であったが、アカハタは釣友が0〜1尾に対して清水さんはこの魚を頭に7尾と独走状態。

 この磯釣りのメッカとも言える玉之浦のガイドと問い合わせは、電話080(5217)5769、「翔龍丸」まで。

週末のイチオシ気配

■船(1)■泉佐野・大阪

 今週末、潮回り絶好!タチウオ爆釣間違いなし。同魚75〜105センチ10〜30尾期待できそう。要予約。▽海新丸=電話0724(69)2332

■船(2)■栖原・和歌山

 10日から沈船でヒラメ狙いがスタートした。50センチ前後のおいしいヒラメが1〜3尾期待できる。生きたアジで釣るので、60〜65センチのメジロが外道に。要予約。▽大南荘勝丸=電話0737(62)3093

■船(3)■加太・和歌山

 田倉崎沖や友が島沖に出る良型アジ(28〜40センチ)好調。いい人で15〜25尾。マダイ30〜35センチ1〜3尾程度まじる。要予約。▽荒神丸=電話0734(59)1187

■磯(1)■大引・和歌山

 カゴ釣りイサギ狙いが楽しめる。ヒジキ島で同魚25〜35センチ10尾程度は底堅い。他に連日イシダイ50センチが上がっている。▽上野渡船=電話0738(65)1222

■磯(2)■神谷・和歌山

 底物一発期待できる。アリ島などでウニのエサでアタリ頻繁。イシダイ40センチ前後なら高確率で出合える。▽佐知丸=電話0738(65)1041

■筏■本浦・三重

 連日、チヌの大型(40センチ超)交じりで5〜10尾程度の平均釣果。エサは、アケミ丸貝、イガイ、サナギ、オキアミ。▽やま栄渡船=電話0599(32)6009

■波止■水軒一文字・和歌山

 ガシラが短竿の探り釣りで19〜23センチを10〜20尾程度期待できる。また、25〜30センチのアイナメが0〜3尾交じる。エサはシラサエビ。▽水軒波止渡船組合=電話073(445)6064

■投げ■垂水西舞子海岸・兵庫

 カレイさらに上昇気配。現在は20〜30センチのマコガレイが主体(2〜3尾)であるが、40センチ級の一発が期待できる。エサは、マムシ。▽まるは垂水店=電話078(705)0841

 (大阪日日APG 清水智之)