大森均の釣れ釣れ草

岸和田沖一文字師走の風物詩

2018年12月14日
この時季に岸和田沖一文字でよく釣れるマコガレイ

 投げ釣りの二大人気ターゲットと言えば、カレイとキスが抜けている。かつて、釣りサンデーの社長で人気番組「ビッグフィッシング」の生みの親、小西和人さんがキスは入り江の潮の緩い「小場所」、カレイは潮の流れが速い防波堤のヘの字に曲がった反転流の起こるポイントを狙え、とおっしゃっていた。

 この教えは、五島列島の相ノ浦湾や玉之浦の湾内の入り江の奥で尺ギスが数多く釣れることや、鳴門や明石の潮の速い大きな反転流の生まれるところがカレイの名物ポイントとなっていることと合致している。

 カレイは通常、沖の深場にいて、産卵時に接岸する。魚の多くは沖から浅場に接岸して産卵する。その時期が釣り人の言う「釣れ始めた」となることが多いが、それが偏った場所に起これば、その時期の名物ポイントとなる。

 ▽ほとんどがオス

 近隣でそんなことがあるのか? 大阪一、その産卵行動と釣果が結びつく釣りと釣り場がある。いよいよ今週末から釣れ始めること間違いなし!の「岸和田沖一文字のクリスマスカレイ」。この時季から年明けにかけて、岸和田沖一文字のカーブ付近を中心にカレイが一斉に接岸する。

 小西さんが言う「潮の流れが速い防波堤のヘの字に曲がった反転流の起こるポイント」がまさにここだ。毎年、律義に繰り返されるこの接岸に多くのカレイファンが押し寄せるのは岸和田の師走の風物詩となっている。

 ただ、産卵というからにはメスが多いと思ってしまうが、釣れるのはほとんどオスのマコガレイ。それも足元から10メートル沖にまで敷設された捨て石にやってくる。このように時期も場所も投点までピントが合えば釣れないはずはない。寒風に耐えて1尾がせいぜいのカレイ釣りもこの「クリスマスカレイ」はあちらこちらに2桁の釣果を得る人が見受けられる。

 ▽五つの要点

 キスは、エサを見つけると一気に食いに来る。しかし、カレイはエサを見つけても1〜2メートル泳いで近づいたらストップし、また、近づくという就餌行動をとる。したがって、この釣り場では高額なマムシやコウジ、ユムシなどを持参する人より動きの良い青イソメの太いものを2〜3本房掛けにした方が魚にアピールする。

 この釣り場では、エサは青イソメで決まり! また、この釣り場ならではの留意点は、(1)混み合いお祭りのトラブルも多いので、仕掛けは2本針にとどめる(2)針は流線13号程度の大きめな針を使う(3)1本の竿(さお)に対して二つの仕掛けを準備するようにして、Aの仕掛けの投入時にBの仕掛けを装餌しておき、地合いになったら巻き上げると同時にサルカンスナップをワンタッチでBの仕掛けに変えて投げ込むようにすればカレイの数が稼げる(4)潮に流されないよう近投でも30号の錘(おもり)を使用し、しっかり仕掛けを止めてアタリを待つ(5)投点はチョイ投げで10〜15メートル、遠くても30メートルまでがこの釣り場の常識であったが、近年は40〜60メートルの沖合でも釣れることがあるので探ってみよう。

 以上の五つの要点を押さえれば釣れること間違いなし。これから1月初旬までが出撃のチャンス!

 問い合わせは電話072(436)3949、岸和田渡船。

週末のイチオシ気配

■船(1)■北港・大阪

 タチウオ復調気配。いよいよ今週末から来週末まで潮回り良く大釣り必至。メーター超期待。タチウオテンヤ40号、エサはイワシ。要予約。▽ヤザワ渡船=電話06(6573)7712

■船(2)■栖原・和歌山

 カワハギ堅調。白崎沖に出て同魚20〜26センチがいい人で20〜30尾程度の安定した釣果が出ている。エサはアサリむき身。要予約。▽かるも丸=電話0737(62)3527

■磯(1)■袋・和歌山

 グレ上昇気配。一の島、モブシなどで予兆あり。11日、一の島沖向きでグレ28〜37センチ15尾。同日、水温は現在19.8度。要予約。▽かわばた渡船=電話0735(62)0052

■磯(2)■周参見・和歌山

 オオギシ、シオフキ島などでグレ30〜35センチが5〜10尾など安定した釣果。長島、白島、セ島など有望。水温19度前後。▽岩元渡船=電話0739(55)2227

■カセ■串本・和歌山

 ネリエを使ったフカセ釣りでグレ堅調。12日、大島筏横のカセで同魚40〜50センチ8尾。活きアジを泳がせてヒラメ、青物も期待できる。▽大裕丸=電話090(2709)9282

■波止■南港・大阪

 オキアミをエサにフカセ釣りで良型がそろう。35〜50センチがいい人で3〜5尾。12日、同魚38〜50センチ5尾とキビレ40センチ1尾。▽武庫川渡船=電話06(6430)6519

■投げ■岸和田・大阪

 クリスマスカレイ接岸!11日、29センチが釣れたことから勘案して今週末からスタート見込み。エサは青イソメ。15〜30メートルラインに群れているので近投で勝負。▽岸和田渡船=電話072(436)3949

■ワカサギ■余呉湖・滋賀

 最高釣果が江土桟橋100尾、川並桟橋で200尾前後であるが、年末にむけて急上昇のはず。去年も中旬以降から一気に釣果が伸びた。現在水温11度。▽余呉湖漁協=電話0749(86)3033

 (大阪日日APG 清水智之)