連載・特集

大阪ヒト元気録

家族の思い出残す手伝い

「R2FACTORY」代表
梁 梨純さん
2009年6月3日

子供の作品“リメーク”

「子供たちがいたから今の自分がいる」と梁さん。娘たちとの時間を大切にしながら、デザイナーとしてたくさんの家族の思い出づくりを手伝っている

 子供たちの絵や写真などを使って世界でたった一つのグッズに仕上げる「KID,Sグッズ工房」を運営。ただグッズとして楽しめるだけでなく、家族の大切な思い出づくりやコミュニケーションの場を増やすのに一役買っている。

■絵を描くこと

 幼いころから絵を描くことが好きでイラストレーターを目指し、デザイン会社に就職するも、2度にわたって会社が倒産。「こうなったら自分で営業するしかない」と思い、イラストやデザインなどを制作する「R2FACTORY」を立ち上げた。地道な売り込みでショップのロゴやポイントカード、チラシのデザインなどの仕事をこなすようになった。現在は新たにオリジナルデザインのTシャツなどを制作。近々通信販売する予定だ。

■小さな芸術家

 2人の娘を持つ母でもある梁さんが「KID,Sグッズ工房」をスタートさせたのは2007年。きっかけは絵を描くことが好きな子供たちの作品をコレクションしていたところ、次第に増えて保存が難しくなり、作品をしまっておくのではなく何かに生かしたいと思ったこと。「最初は自分が欲しくて始めたんです」。子を持つ母だったからこその発想だった。

 「KID,Sグッズ工房」のシステムは、依頼者がグッズとして使用したい絵や写真を送り、要望に応じて色やデザインを決めて梁さんが手を加えて仕上げるというもの。中でもキーホルダーが人気。ほかにもお父さんが仕事でも持てるような時計など多数のグッズがあり、プレゼントとしても喜ばれている。

 「子供たちの創造力には驚かされます。時に嫉妬(しっと)してしまうくらい」

■地域を笑顔に

 今後は地域のイベントなどとのコラボレーションやワークショップなどを実施して地域を笑顔にしたいと考えている。「お子さんの描く絵を通して家族みんなでわくわくする気持ちを共有して。グッズを作ることで少しでも家族の思い出を残すお手伝いができれば」。その思いは形あるものとなって、親から子へと受け継がれる。

 「子供たちも私に似たのか、毎日何かを描いたり作ったりしている」と梁さん。部屋を見回すとあちこちに生き生きとしたイラストが印象的なグッズの数々があふれている。「子供の絵はその時にしか描けないもの。描きたいと思った時に思う存分描ける環境を整えてあげてほしい」。その腕には娘さんが描いたイラストの腕時計があった。

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