連載・特集

大阪ヒト元気録

走ることが誰かのために

チャリティーランナー    
嶋谷梨沙さん(25)
2012年1月25日

テーマ設けて楽しみながら

カンボジアで「アンコールワット国際ハーフマラソン」に参加した嶋谷さん

 「楽しむことが誰かのために」−。会社員である傍ら、マラソンを通じたチャリティー活動を続ける嶋谷梨沙さん(25)=堺市南区出身=は、一定のテーマを設定しながら世界各国を走り続ける。「宣言した目標への賛同者が多いほど、慈善団体に寄付が集まる」という仕組みを活用し「社会人としても貢献できることを広めたい」という大きな目標を掲げている。

■難民支援

 ホノルルマラソンからアンコールワットマラソン(カンボジア)、ソトコトサファリマラソン(ケニア)まで−。中学、高校と陸上部に所属した根っからのアスリートで、国内外や規模の大小を問わず年に平均5レース、これまでに出場したマラソンや駅伝の大会数は本人でも数え切れないほどだ。

 出場に当たっては、「ジャスト・ギビング・ジャパン」と呼ばれるサイトを活用し、さまざまなテーマのもと寄付を呼び掛ける。昨年10月の第1回大阪マラソンでは、目標金額で「難民キャンプの子どもたちへ教科書50冊を送る」と宣言し、浪速の街を走破。結果、設定を上回る金額が集まった。

 友人が「普段はあまり興味はないけど、梨沙がするのなら」と賛同してくれ「私を通じて関心を持ってくれたのがうれしかった」と声を弾ませる。

■ルーツ

 チャリティーに目覚めたルーツは留学先のカナダにあり、がん病棟建設を目的としたチャリティーマラソンで「走ったことが誰かのためにつながっていたことに気づいた」。帰国半年後には、フットサルを通じた慈善団体を大阪で設立。大会での収益を、使用するコートの面積に応じてタイ、カンボジアでの地雷原除去に充てるというユニークな催しを実現させた。

 次は、タイムに加え、走りながら拾ったごみの量との合計ポイントで競う「もうひとつの東海道駅伝〜東京箱根区間〜」(2月)に出場する予定だ。

 そこまで駆り立てるものは何か。「一人では小さなことだが、みんなが応援してくれる。マラソンも駅伝も楽しみながら元気にやっています」。やはり、根本は自分自身が「楽しむ」ことだ。

 ○…世界の子どもたちの支援を趣旨にしたマラソンの「パラカップ」という大会がある。かつてランナーとして出場し「いい大会だな」と感じたことから、翌年には事務局入り。「いいなと思ったことは、すぐに行動に移すタイプ」で今では運営を任されている。今後も、国内外を問わず「活動を広めたい」と気を吐いている。詳細はホームページhttps://justgiving.jp/u/3902(ジャスト・ギビング・ジャパン)で。

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