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| 野菜の色、形、味にこだわった「なにわの伝統飴野菜」 |
大阪のおばちゃんのかばんの中に必ず入っているといわれる“あめちゃん”。「ほらっ、あめちゃん食べっ」と、見ず知らずのおばちゃんからあいさつ代わりに手のひらに握らされた経験は、大阪で育った人ならきっとあるはず。
豊下製菓(大阪市阿倍野区美章園2丁目)は1872(明治5)年にお菓子の製造を始めて以来、「ほぼあめ一筋でやってきた」と5代目の豊下正良社長(62)は言う。「砂糖の多い今のあめ玉の基本を作った」と、伝統と手作りの良さを失うことなくこだわりの“あめちゃん”を製造する。
代々の社長が好奇心旺盛で、常に新しい商品を開発してきた。1930(昭和5)年にはイチゴの形をしたイチゴジャム入りキャンデーを世に送り出した。「すぐに中にジャムが入っていない偽物が出回った」(豊下社長)とか。今でも色、味、形にこだわったミカンやグレープフルーツなどの果物のあめが人気商品だ。
そして「くだものから野菜へ」(豊下社長)と、2002年になにわの伝統野菜味の「伝統飴野菜」を発売した。天王寺蕪、田辺大根、毛馬胡瓜、金時人参など9種類の野菜をそのまま搾ってあめにし、色も形も野菜そのもの。すべてが真心込めた手作りで、甘味、苦味など、野菜独特の味が一粒のあめに表現されている。
工場ではフルーツから野菜のあめ約50種類、千粒から20万粒が日々製造されている。豊下の“あめちゃん”をポーンと口に放り込めば、きっとこんな感想にたどりつくはず。
「えっ、これがあめちゃんの味なん!」










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