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| 彫刻欄間を制作する阿部さん。図柄は「近江八景」で、荒彫りの段階という |
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| 透彫欄間を掲げる上西さん(左)と黒川さん |
しみじみとした味わいを持つ伝統工芸の大阪欄間。「商人の街」で栄えた大阪に、時代を超えて今に息づく職人の技がある。
全国で欄間の産地を形成する主な地域は、大阪と富山県井波町で、いずれも伝統産業の指定を受けている。
一般庶民の間で普及したという大阪欄間は、重厚な井波欄間に比べ、厚みが薄くシンプルなものが多い。約100種類の道具を使い、職人がデザインから一貫して仕上げる。厚みやデザインにもよるが、一般的な180センチ×33センチ大のものだと、約10の工程を経て約3カ月かけて完成させる。
職人歴38年の阿部栄次さん(64)と53年の上西文雄さん(68)によると、最近は50〜70代の年配者から注文が多く「あっさり」した透彫(すかしぼり)や筬(おさ)欄間が人気という。上西さんは「彫刻欄間よりも、厚さや図柄についての注文がしやすいのでは」と話す。
日本式木造建築の減少や少子化で欄間の受注は減っている。今では欄間以外に、欄間制作の技術を応用して額や置物、小物なども手掛ける。阿部さんは、百貨店に出向いて自ら売り込むことも。「注文がきたら、なんでもやったる」という気概だ。
少数ながら後継者も育っている。「もともと物作りが好き」という黒川佳子さん(25)は、3年ほど前から上西さんのもとで指導を受ける。修業の身だが「楽しい」と話す。










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