連載・特集

2009大阪 決戦の夏

 18日公示、30日投票の日程で行われる衆院選には、81人が立候補の準備を進めている。昨年秋から見送られてきた解散時期。各陣営は長期間にわたり、街頭演説やあいさつ回りなどの前哨戦を展開してきた。すでに事実上の選挙戦が繰り広げられている各選挙区で、議席獲得を目指す立候補予定者の顔ぶれを紹介する(敬称略)

■16区、17区、18区、19区

2009年8月16日

■16 区■ 北側は森山強く警戒

【16区】(堺市北東部)
森山 浩行38 元府議   民新
北側 一雄56 党幹事長  公前(6)
岸上倭文樹64 元府議   共新
中川 義衛49 医師    諸新

 公明前職・北側に、民主・森山、共産・岸上、幸福実現・中川の3新人が挑む。

 6期当選の北側は、党幹事長を務める実力派。昨年から頻繁に地元に戻り、あいさつ回りを継続している。強固な組織に支えられるも「民主という看板だけで6、7万の票は入る」(陣営幹部)と警戒を緩めない。

 森山は、これまで無所属で戦ってきたが、今回は民主の第1次公認を受けた。陣営は「相手の背中が見えてきた」と追い風を実感。労組などの組織票を固め、無党派層にも政権交代を訴える。

 岸上は、2度目の国政挑戦。党を挙げて非正規雇用問題を取り上げたことで「16区だけでも若い人を中心に着実に党員数が増えており、励まされている」と自信をのぞかせる。

 医師である中川は、街頭演説などで浸透を図っている。

■17 区■ 前回激戦の岡下、西村

【17区】(堺市南西部)
岡下 信子70 元政務官  自前(2)
辻   恵61 元予算委員 民元(1)
坂本 譲次62 党地区委員 共新
西村 真悟61 元災害委員長改前(5)
片山  朗36 元会社員  諸新

 前回の選挙で激戦を演じた自民前職・岡下と改革前職・西村に、民主元職・辻、共産新人・坂本、幸福実現新人・片山が挑む。

 3選を狙う岡下は、日本遺族会や地元の建設業協会などから推薦を受け、組織型選挙を展開。「食育」と教育改革の推進など女性視点の政策を訴える。

 2005年の弁護士法違反事件で民主を除籍された西村は、改革クラブでは初の選挙。前回は岡下に惜敗。雪辱を期す今回は、拉致被害者救出の運動推進などの訴えで保守層にも浸透を図る。

 辻は、3区からの国替え。税金の無駄遣いや天下りを批判、「政権交代」の訴えとともに活動を加速させている。鳩山由紀夫代表の来援も得た。

 坂本は国政初挑戦。街頭演説など精力的に動き、浸透を図る。片山は北朝鮮からの防衛策を講じるなどの訴えで独自色を出す。

■18 区■ 8選目指す重鎮・中山

【18区】(岸和田市、泉大津市、和泉市、高石市、忠岡町)
中山 太郎84 元外相   自前(7)
中川  治58 元国対役員 民元(1)
大塚 康樹41 党地区役員 共新
西川  豊45 団体職員  諸新

 自民前職・中山に、民主元職・中川、共産新人・大塚、幸福実現新人・西川が挑む。

 中山は8選を目指す自民の重鎮。強固な後援会を軸に地域ごとに座談会を開き、臓器移植法改正案などの実績を強調。1日には3大臣を招いての集会で約2500人を集めた。

 中川は自転車によるつじ立ちを繰り返す。「無駄をなくして財源を確保する」など党のマニフェストの説明に加え、地場産業保護などを掲げた独自の政策「泉州八策」を提唱する。

 大塚は街頭演説と地域回りに注力。大企業優遇税制の見直しによる福祉財源の確保、憲法9条を守っての自主自立の外交などを提言し、独自色を出す。

 幸福実現の西川は、精力的な街頭演説を展開。消費税撤廃による景気の浮上や憲法改正に理解を求める。

■19 区■ 松浪は与党実績強調

【19区】(貝塚市、泉佐野市、泉南市、阪南市、熊取町、田尻町、岬町)
松浪健四郎62 元副大臣  自前(3)
長安  豊40 党副幹事長 民前(2)
和気  豊68 元泉南市議 共新
豊田 隆久36 団体職員  諸新

 自民前職・松浪と民主前職・長安、共産新人・和気の前回と同じ顔ぶれに加え、幸福実現新人・豊田が立候補を予定する。

 3選を目指す長安は経済活性化や教育改革、国益重視の外交などを唱える。街頭演説などで無党派層に支持を広げる一方で、一部の保守層にも食い込む。

 党外交部会長を務める松浪は、与党議員としての実績を強調するほか、第2阪和国道の延伸や関西空港の活性化など地元に密着した政策も訴える。

 和気は3回連続の挑戦。31年間勤めた泉南市議時代の人脈をもとに、支持拡大を図る。豊田も街頭演説などで名前を売り込む。

(おわり)

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