記者が選ぶ なにわこの1年

 2017年もさまざまな出来事が大阪を駆け巡った。政治から経済、スポーツに至るまで各界で印象に残ったニュースが数多くある。それぞれの話題を追った担当記者が、改めてニュースと共にこの1年を振り返る。

(8)駅伝・大阪勢奮闘

2017年12月28日

高校はハイレベル 中学生も着実に成長

全国高校駅伝でタスキをつなぐ大阪薫英女学院の1区・竹内(左から3人目)と2区・高松=京都市内

 肌を刺すような寒風が吹き始め、陸上ファンが待ちかねていた本格的な駅伝シーズンを迎えた。各地で中学、高校、大学・社会人と、各世代で胸熱くなるたすきリレーが展開されており、大阪勢の奮闘のニュースも続々と届いた。

 ■田尻中が初優勝

 今年の「大阪中学校駅伝競走大会」(11月12日・長居公園周回コース)は、男子が豊中十一(豊中市)が12年ぶりの優勝、女子の田尻(大阪府田尻町)が悲願の初優勝を飾った。

 田尻は着実に力を付け、一昨年3位、昨年2位と栄光の階段を上ってきたチーム。全国大会では30位と苦戦を強いられたが、明貝や向井ら力のある2年生が次年度に、この経験をどう生かすか楽しみだ。

 ■来年は「日本一」

 全国2連覇のかかった女子の大阪薫英女学院高(摂津市)は、都大路の予選となる「大阪高校駅伝競走大会」(11月3日・淀川右岸河川敷)で、全区間区間賞の完全優勝。勢いを付けて乗り込んだ全国大会(12月24日・京都市)だったが、序盤の遅れが響き3位でレースを終えた。

 安田監督は「これまで総合力と言ってきたが、ハイレベルなレースでは1区を先頭集団でいける選手を育てないといけない」と新たな課題に目を向けた。

 チームは竹内ひかりや高松智美ムセンビら力のある3年が卒業する。注目は今年、都大路デビューとなった2年生アンカーの高田。大阪大会では区間新記録をマークするなど、この1年の成長はめざましかった。レース後は「来年は絶対日本一をとる」とリベンジを誓っていた。

 ■成長頼もしく

 男子は、全国大会3年ぶり2度目となった大阪高(大阪市東淀川区)が14位でゴール。粘りの走りを見せ、初出場時の40位から大躍進した。2区の新井と4区の小島は茨木西中(茨木市)出身で、2014年の全国中学駅伝大会出場メンバー。枚方長尾中(枚方市)出身の5区・中川や、東雲中(茨木市)出身の7区・島口ら、かつて中学駅伝を盛り上げた大阪の選手らの成長が、頼もしく映った。

地元と自分をつなぐ
 ○…取材した大阪の中学生が、高校で都大路、大学で箱根を走る。湧き上がる“おらが町の”感覚が、過去の記憶や何げなく暮らす町と自分とのつながりを再認識させてくれる。「すきやねん大阪」の気持ちが多くの人たちに広がるよう、来年も努めたい。
 各世代の選手らが一堂に会し、タスキをつなぐ全国都道府県対抗駅伝競走大会は、女子が来年1月14日に京都、男子は同21日に広島で行われる。“地元愛”が再び湧き上がるような選手の熱い走りに期待したい。