大阪24区予算拝見

 大阪市24区の各区が予算を通して取り組む独自の事業を随時紹介していく。

西成区 薬物依存症者サポート事業

2016年5月1日

専門の相談員を増員

萩之茶屋地域活動協議会が中心となって毎年夏、秋の2回開いている覚せい剤撲滅キャンペーン

 西成区役所は、覚せい剤など薬物依存歴がある人の相談間口を広げるため、専門の相談員を増員する。府警によると、区内に居住する2014年の薬物犯検挙者のうち、生活保護受給者の割合が54%に上る。このため、区役所では受給窓口での聞き取りを専門機関での対処に生かす仕組みも取り入れる。担当者は「(依存者に)寄り添い、支援につなげたい」と話している。

 区活性化のため、福祉や観光を優遇する「西成特区構想」の一環。各行政区で統合失調症やアルコール依存症にも従事する「精神保健福祉相談員」とは別に、薬物に対応する非常勤の専門職員を置く。

 また、生活保護受給の新規手続きでは生活歴を詳しく聞き取ることから、依存歴のある本人や家族の相談に応じる。病院や市の精神保健相談窓口、民間の自助団体へ職員が同行して改善を促す。16年度予算には、人件費を中心に317万6千円を計上した。

 区役所保健担当の南正彦課長は「受け身ではなく、アウトリーチ(公機関による援助)を進めたい」と話す。