浅野秀弥の未来創案

【政治家劣化はどこから?】

2017年5月11日

組織は頭から腐る

 日本の政治家を見て一番欠落しているはプロがいないことだ。安易な二世三世が地盤・カバン(お金)・看板を利権として親から受け継ぎ政治家になる事をいますぐ止めさせるべきだ。といって、一般公募候補者のレベルの低さも枚挙にいとまがない。

 そういえば、安倍晋三内閣総理大臣は三世議員。先日ゲス不倫で物議を醸して、政務官辞職の上離党に追い込まれた自民党2年生議員も同じ三世議員だった。

 自民党は本来、振り幅の広い政党で安倍総理が籍を置くタカ派の派閥と拮抗(きっこう)する形で、池田勇人、大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一らリベラルで反戦平和を是としたハト派の派閥の流れがあるが、今や総理総裁の独裁力が強まり安倍総理に好き勝手させているのだから、責任の一端を感じてもらいたい。

 安倍政権は半数の議員がブームに乗った2、3年生議員の水ぶくれ状態。数を背景に、右傾化と一部財界富裕層への税制優遇、米国一辺倒政策継続によるトランプ政権への無批判無節操な支持は目に余る。こうした身勝手な持論を国策として推進することを許している公明・維新両党の罪は重い。森友学園問題一つを見ても、安倍総理の自己弁護と強弁、自己正当化と弱者切り捨てによる政権をしゃにむに維持する姿勢は、まるで子どもじみていて見るに耐えない。

 現在の安倍一極支配体制では、大局どころか小局も見ることはできない。今上天皇陛下ご退位の問題をとっても、安倍総理や日本会議につながる連中の理想像は、明治以降の男系皇位継承論と生前譲位を認めず神格化を図ろうとするご都合主義にほかならない。皇室の長い歴史に背を向け、明治以降の軍国主義時代の姿を理想とする天皇の在り方は明らかに今上陛下のお考えとは相いれない。

 中身がなく精神的にもひ弱な人間が、権力の座に居座り続けるほど恐ろしいことはない。自身のポジションを奪われるさい疑心が恐怖政治につながり、権力を利用しようと接近してくる腹黒い取り巻きが暗躍する。国民は孫や子の代に恥じない選択へ、今こそ目を開くべきだ。

 あさの・ひでや(フリーマーケット=FM=社社長、関西学生発イノベーション創出協議会=KSIA=理事長)1954年大阪市生まれ。わが国のFM創始者で日本FM協会理事長。関西経済同友会幹事。数々の博覧会等イベントプロデュースを手掛ける。


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