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私は、洋楽、邦楽、インストルメンタル、メジャー、インディーズを問わず、さまざまな音楽を聴く。音楽が好きなのである。そんな趣味が高じて、ミュージシャンにスポットを当てた書籍を手掛けるようになった。
まず初めにコンタクトをとったのがトモフスキーさん。脱力的な歌詞の中に、共感できる親しみと自分らしさが漂っている。そんなトモフスキーさんに画才があると知人から聞き、画集を作りませんかと声を掛けた。「画集、男のロマンだね」というトモフスキーさんらしい好返事から制作が始まった。
本来、デザイナーがすべきレイアウト作業全般を、著者本人が担当するという離れ業を成し遂げてくれた。そうして完成したのが「TOMOVSKY ILLUSTRATIONS 1992〜2007」。CDジャケットを飾る色使いの美しい、楽しい構図の絵が集まった。これぞトモフスキーワールドの極みだ。
次に声を掛けたのが、翌年に結成15周年を控えていた犬神サーカス団。白塗りのおどろおどろしいビジュアルは、一度見たら忘れられないほどインパクト大だ。当初の企画は写真集だったが、会報誌や小冊子、チラシも多いため、写真資料集に変更となった。
「結成一五周年記念写真集 されど闇の深さを知る」は、撮りおろしと撮りためていた写真、インタビューと評論記事、グッズや楽器紹介にディスコグラフィーと盛りだくさんの内容になっている。海外展開も視野に入れた彼らの活動から目が離せない。
画集、写真資料集を制作し、次に興味深いミュージシャンはいないかと探していたところ、ミドリカワ書房なる書店をイメージする人物にたどり着いた。プロフィルを見ると独特な歌詞の世界観を持ち、小説も書いているということが判明し、アタックした。マネジャーとの打ち合わせで、歌詞を膨らませた書籍はどうかと提案したが、小説を書いているということで小説集を出すことになった。二編の短編が入った「馬鹿姉妹」は、年始に発売になったニューアルバムに同タイトルの曲が入っている。
最後に、4月末に発売した「歌う。尼さん」を紹介したい。奈良のお寺で生まれ、僧籍を持ちながらミュージシャンでもあるやなせななさんの自伝エッセーである。小学校時代のいじめや高校時代の落ちこぼれ、デモテープを100回以上送ってようやくつかんだミュージシャンの夢が叶(かな)った時点で新たな試練が訪れる。波瀾(はらん)万丈の人生の中で見つけた「歌う尼さん」というシンプルなスタイル。出会った人からもらった温かい気持ちや命の輝きを、歌詞に込めて歌う優しい歌声が心に響いてくる。
各書籍の帯には、著者たちに負けず劣らずの著名な方々に推薦文を寄稿してもらっている。ぜひ手に取っていただき、著者の活躍を鼓舞する言葉を読んでほしい。
(はしもと・なおき 大阪府東大阪市)










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