澪標 ―みおつくし―

力が付く教材作りまい進

松本 昌子
株式会社ECC総合教育研究所
2017年4月21日

 私が勤務している総合教育機関ECCは、全国規模で展開をしているため、東京が拠点だと思う方が多いようだが、大阪で生まれた大阪の会社だ。

 ECCには1962年の設立当初から受け継がれている建学の理念がある。

 それは、「本学は外国語教授を通じて、近代的なセンスと国際的な感覚を持った社会に実際的に活躍でき得る有用な人材を育成しようとするものである。以って国際間の人々の交流と相互理解を促進し、世界の文化向上とその恒久平和樹立に寄与したい」というものだ。

 この建学の理念が目標とするところを、社員や講師たちが自然と実践していることが、ECCの誇りだ。現在ECCは外国語教育以外にも事業を広げているが、根底となる理念は何を行う場合でも変わらない。

 現時点でECCの生徒数は40万人を超える。生徒の皆さん一人一人の成長を真剣に考える社員や講師たちが、これまでの55年間に蓄積してきたもの。それこそが「力の付くECCの教育」の源泉となっている。生徒の実態を把握しながら今ある教材や教授法を常に見直し、時代に合ったものを作り続ける。今のECCの教育のクオリティーの高さは、これだけの歴史とこれだけの生徒数があってこそのものなのだ。

 私は入社当初から、「一人一人の先生が行う一回一回の授業が、ECCの教育を支えている」ということを、実感せずにはいられなかった。

 私が入社してすぐ配属になったのは、主に子ども対象の「ECCジュニア教室」をフランチャイズ展開する、ジュニア部門だった。担当地域のECCジュニア教室の運営者に、教育・運営双方の指導を行う仕事で、入社したばかりの私にとっては、運営の話よりも、教育の話の方がずっと難しいことのように思えたものだ。

 例えば、「恥ずかしがってレッスン中に英語をあまり話さない」という子がいたとする。その場合、「その子は何歳なのか」「クラスに何人いるのか」「学校でもそうなのか」などによってもアドバイスは変わってくるし、さらに、教える側がどんな先生なのかによって、伝え方も変わってくる。

 教授法に深く突っ込んだ話も常にした。基本的にECCの教育内容に賛同してくれているからこそ続けている運営者ばかりなので、うれしい報告をしてもらうことが多い。一方で、よりよいレッスンをしたいという思いから、「この文型はこの年齢には難しい・簡単だ」など、改善を求める意見をいただくこともあった。そんな時は、どのような状況下(生徒の学習歴・年齢、家庭学習の状況、レッスンの時間配分)なのかを聞き、目指すところはどこなのか再確認し、話し合って、結果を本部の総合教育研究所に伝えていた。

 現在、私は総合教育研究所勤務なので、最前線の情報を取り入れ、現場の意見を集約し、改善を加えていく立場だ。ECCの建学の理念である「世界の平和樹立」に寄与するため、生徒の皆さんにはより高い力を付け、国際社会で活躍してもらいたい。私は、そのための教材と教授法づくりに、これからもいそしんでいきたい。

 (まつもと・まさこ、奈良県生駒郡)



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