澪標 ―みおつくし―

女性活躍のその先に

横谷 泰美
ナリス化粧品営業戦略室担当部長兼広報課課長
2019年1月11日

 私の勤務するナリス化粧品は、経済誌「Forbes」が主催する国内最大規模の女性アワードである「Forbes・WOMAN・AWARD2018」において、企業規模別部門で7位を受賞しました。このアワードが目指すのは、「働きやすさ」ではなく、「真の女性活躍」を目指すもので国内の千の会社と千の個人の中から受賞者を選考するものです。

 当社では、今ほどに女性活躍という言葉が叫ばれていなかった15年以上前から、徐々に環境づくりや制度の充実化に取り組んできましたので、継続的な取り組みを評価いただいたのではないかと、うれしく思います。

 今回は、12月20日に開催された授賞式に参加して感じたことについてお伝えしたいと思います。

 授賞式で多くの方が言われていたことですが、「女性活躍」という言葉は、必要性があるのに、活躍していない現状であるからこそ生まれている言葉だということです。12月18日に世界経済フォーラムから報告された各国のジェンダー不平等状況を分析した「世界ジェンダー・ギャップ報告書」でも149か国中、日本は110位と、G7の中で圧倒的な最下位。「女性活躍」という言葉は、本来女性が活躍している社会では、存在しないのかもしれません。女性アワードの授賞式でしたが、そこで多くの方が語られたことは、もはや「女性」という切り口でなく、「多様性」や「個人」を大事にするべきではないかということで、とても共感しました。

 実は、私自身は社会人になって25年ですが、個人的には働くときに自分が女性だということをあまり意識したことがありません。女性だからという考えでなく、私ならこうするという気持ちを優先することが自然だったと思いますが、それは会社の空気感がそうさせてくれたのだろうといまさらながら感謝しています。

 私はひねくれ者で、例えば仕事上、アイデアを伝えた時に男性から「さすが、女性の意見だね」と褒められた時に、「違うんだけどな。これは女性だったら出るアイデアじゃなくて、私個人のアイデアなのにな」と違和感を持っていました。

 もうひとつ、「女性が女性が」という主語があまり得意ではありません。それは、声高に言うほどに男性との間に壁ができるように思うからです。それは男女間だけでなく、例えば立場の違う人同士にも置き換えて考えられることです。その壁を取り払うことは、どの社会でも大切で、多様な意見や少数意見をくみ取ることや理解しようとすることが何より大切だと思います。

 多様な価値観、多様な生き方が尊重されていくべきこれからの世の中にあって、私たちは、もっとおおらかでしなやか、そして細やかな方法で問題を解決し、「女性活躍」という言葉から自然と卒業したいものだと思います。

 (大阪市北区、よこたに・やすみ)



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