連載・特集

さわやかNPO

“心の問題”に対処へ

日本美容統合医療協会
 代表理事 北川武
 住所 大阪市西区新町1の6の22 4A
 電話 06(6536)3153
 URL http://www.jbm.vc
2010年8月7日

実技や各種療法でカウンセラー養成

無料相談も受け付けているカフェスタイルの相談窓口「CoCoRo Cafe」=大阪市中央区南本町1丁目

 ストレスの多い現代社会。会社や学校、家庭での人間関係に悩みを抱える人は多く、誰にも相談できずにストレスをため続けると、深刻な状態に陥ってしまう可能性もある。日本美容統合医療協会はこうした“心の問題”に対処する心理カウンセラーなどの育成を行っている団体だ。

 ■地位向上を

 カウンセリングを受け、話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になる人もいるといい、北川武代表理事は「たまっていないようでたまっているのがストレス。ストレスが原因で体に痛みが出る人もいる」と指摘する。

 ただ、欧米では心理カウンセラーの社会的地位が高い半面、国内では「これから伸びる職業」との認識だ。一部では「周囲から病気と思われる」「会社で昇進に響くのでは」とカウンセリングをためらう風潮もある。

 協会主任講師の田中正晃氏は「個人営業ができるレベルまで学生のスキルを引き上げると同時に、カウンセリングを受けるのは特別なことではないという認識を広めたい」と、カウンセラーの地位向上にも情熱を燃やす。

 ■一貫教育が特徴

 同協会の心理カウンセラー養成講座は、厚労省の緊急人材育成支援事業による職業訓練の認定を受けており、試験に合格すれば、受講生は授業料を負担することなく、600時間にわたりカウンセリングの実技や各種療法を学ぶことができる。

 現在は3〜7期生が受講。2期生までの卒業生約50人のうち約20人は、卒業生が中心となり設立した「LLP日本心理セラピスト連盟」に所属。大阪市中央区南本町のビルで、実際にカウンセリングを行う。養成からカウンセリングの場の提供までを、一貫して行っているのが特徴だ。

 ■橋渡し役も

 ビルの1階は、ハーブティーを飲みながら無料相談に応じてもらえるカフェスタイルの相談窓口「CoCoRo Cafe」。2階は、カウンセリングを受けることのできるブースとなっている。

 離婚など夫婦関係の問題なら弁護士、心の病気が疑われる場合は心療内科に紹介する。どこに相談していいか分からない相談者が、同協会を訪れたことがきっかけで、深刻な状態になる前に問題解決につながったケースもあるのだという。

 北川代表理事は「メンタル対策をする企業も増えてきたが、精神的に異常があるか否かを判断しているケースが多い。実際は仕事や家庭の問題が複雑にからみあっているもの。カウンセラー出張サービスも検討しており、力になれると考えている」と話している。


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