大阪発 癒やしの温泉巡り

神奈川県箱根湯本温泉 「ホテルマイユクール祥月」 (下)

2017年2月4日

料理、風呂、接客に感動

夕食に並んだ10種類のパティシエ特製デザートは見た目にもきれい

 箱根湯本温泉の早川の清流を望む高台に位置する「ホテルマイユクール祥月」。ホテル経営のコンセプトは「小さな旅を楽しむ女性の目線で」で、宿名の「マイユクール」とは、フランス語で「心と心の結び目」という意味。その意味のごとく人と人の心を結ぶホテルとして、ゆったりとした「くつろぎのとき」をお客さまに提供することを一番大切にする。

 前身は、同じ場所で50年余りの歴史を刻んだ「旅館 新祥月」。1998年3月に全面的にリニューアルオープンした。泉質に優れた温泉と存在感のある個性的な料理メニューを提供する、客室38室の落ち着いたたたずまいのリゾート型スパホテルとして新しく生まれ変わった。

 このホテルには、主に四つの良さがある。まず一つ目は、ホテル掘削の源泉から直接引湯している優れた泉質を誇る温泉に入れること。泉質は単純温泉(弱アルカリ性・低張性・高温泉)、源泉温度52・5度(浴用は適温に調整)、PH値8・4、湧出量毎分18リットルの無色透明で無味無臭の肌に優しいさっぱりした湯。筋肉もしくは関節の慢性的な痛みやこわばり、疲労回復などに効能がある。浴湯は男女別の「美楽の湯」と「喜楽の湯」と称される大浴場と露天風呂を備える。露天風呂は、石灯籠(とうろう)・庭木・石の配列に有名庭師の技を見せる情緒あふれる和風庭園を見ながら入浴できる。

 二つ目は、このホテル自慢の和洋折衷の品数豊富なおいしいオリジナルコース料理を味わえること。季節感あふれる食材と風味を取り入れ、見た目にもきれいな料理の数々に感嘆する。私が行った日にいただいた夕食は、春菊とカキのグラタン、本ズワイガニのおにぎり、カレー風味の湯葉バーガーなど実に10種類もの前菜、お造り、美肌のスープ、フカヒレの茶碗蒸し、桜姫鶏などの洋皿、鯛飯、そして10種類にもおよぶパティシエ特製のデザートなど大満足の料理のオンパレードであった。

 三つ目は、6タイプ全38室から自分の好みと予算に応じて3階から6階までの部屋をセレクトできること。展望風呂や大理石風呂付スーペリアルーム、総ひのき風呂付きのスイートルームやクイーンルームなどいろいろなタイプの部屋を備える。また1泊2食付料金制を取らず、リーズナブルで明快な泊食分離の料金制を設定している。

 四つ目は、過度のサービスのないお客さまのプライバシーを大切にする心地よい接客を徹底していることである。関西から箱根方面に出掛けた際には、料金がリーズナブルで、料理と露天風呂と接客に感動するこのホテルにぜひ泊まってほしい。

 (大川哲次・温泉学会副会長、弁護士)

【所在地】神奈川県足柄下郡箱根町湯本468
【電 話】0460(85)5748
【部屋数】38室(定員133人)
【宿泊料金】素泊まり7700円〜1万9300円(諸税・サービス料込み)、1泊2食1万6400円〜2万8000円(諸税・サービス料込み)
【定休日】不定休
【日帰り入浴】営業時間は午後2時半〜同5時(最終受け付け)、入浴料金1800円(アメニティと館内着付き)
【交 通】・JR小田原駅から箱根湯本駅まで小田急線で約15分、同駅から徒歩10分またはタクシー3分。
・東名高速道御殿場ICから国道138号線、国道1号線で宿へ。