大阪発 癒やしの温泉巡り

新潟県・五頭温泉郷今板温泉 「湯本舘」 (下)

2017年11月18日

客が喜ぶプランで人気

一軒宿湯本舘の大自然と一体となれる開放感いっぱいの露天風呂

 五頭温泉郷の一つ、今板温泉の森のにおいに包まれる14室だけの小さな宿「湯本舘」。新潟県の隠れ家的な田舎にある小宿ながら、四代目の若女将(おかみ)永松(旧姓・大堀)祥子さんを中心に、客が喜ぶプランや企画を次々と生み出して、今注目される人気の宿に成長している。

 宿のコンセプトは「お客さまと一緒に旅を作っていく温かみのある宿であること」。小ぶりな湯本舘には、行って初めて分かる多くの魅力にあふれている。中でも三大魅力は「きれい・おいしい・こぢんまりさ」。目立った設備はないが、小さいながら充実した売店と、本が好きな若女将こだわりの小さな図書館、食事処(どころ)とラウンジ、そして心と身体に優しい温泉。華やかさはないが、小ざっぱりと清潔「きれい」な宿で、手の込んだ「おいしい」新潟の田舎料理を味わうことができる。

 そして最低限の館内移動ですむ「こぢんまりさ」。この「こぢんまりさ」を支えるのが、まるで家族のような宿の人たち。三代目女将は、かわいくてしっかり者の大堀眞弓さん、笑顔がすてきなアイデアマンの四代目の若女将、千葉生まれで都会育ちの若旦那永松健太郎さん他25人のスタッフが、「お客さまの心に残る宿、全ては湯本舘ファンづくり」を合言葉に、毎日全員一致の心で頑張っている。

 自慢の温泉は、ラジウム温泉。ラドン効果で生活習慣病の抑制、老化防止、さらに健康長寿と効能は絶大。浴場は、男女別の情緒あふれる内風呂とその奥にある露天風呂。露天風呂に入れば、周りの自然と一体となり、四季の移ろいを肌で感じることができる。

 これまた自慢の料理は、井上恵治板長を中心に、新潟の山のもの、里のもの、海のものから四季の旬の食材を厳選、歳時を伝える有田焼の器を使用し、月替わりの心のこもった手作り料理を提供する。名物の鯉(コイ)料理をはじめとして、毎日2時間かけて練り込む黒胡麻(ごま)豆腐も板長自信の一品。また「料理で選ぶプラン」も多彩。鯉料理を含む月替わり会席プラン・地産地消阿賀野会席プランなど。さらに「滞在スタイルプラン」もあって、記念日&誕生日プランやカップルプラン、日帰り会席旅行プランなどアイデアいっぱいのプランを用意。このほかにも、入会費無料で全ての宿泊プランが2千円引きになるなど特典盛りだくさんの「湯本舘会員制度」は、湯本舘に来れば来るほどお得になる。

 若女将の祥子さんは「湯本舘の発展のみではなく、昔からともに歩んできた五頭温泉郷全体の発展にも尽くしていきたい」と優しく話す。新潟の田舎町の隠れ家的な小宿湯本舘。遠い関西からでもぜひ一度訪れて、この宿の素晴らしさに触れてほしい。

 (大川哲次・温泉学会副会長、弁護士)

【所在地】新潟県阿賀野市今板795の2
【電 話】0250(66)2321
【部屋数】和室14室(定員65人)
【宿泊料金】板長おまかせ月替会席プラン=1万2千円、刺身とカニ日本海会席プラン=1万5千円、越後牛ステーキ会席プラン=1万4千円、地産地消阿賀野会席プラン=1万6千円(いずれも2人1室、消費税・入湯税150円別料金)、休前日はいずれも3千円+消費税が加算
【日帰り入浴】営業時間=午前10時半〜午後9時(最終受け付け午後8時半)
【入浴料金】大人700円、小人400円
【定休日】不定休
【交 通】
・JR新潟駅(南口)→宿(宿の無料送迎で約50分・要予約)
・北陸道新潟西IC→(車で約20分)磐越道安田IC→(車で約15分)宿