大阪発 癒やしの温泉巡り

秋田県・強首温泉 「樅峰苑」(上)

2018年1月27日

ローカル線の魅力堪能

昨年3月に乗った、車内がてんまりやおひな様で美しく飾られていた鳥海山ろく線列車

 私は、大の旅好きである。10年ほど前から温泉・グルメの旅に鉄道の旅(主に各駅停車の旅)を組み合わせた旅によく出掛ける。時の経過を忘れて車窓から見る四季折々の美しい風景、地方色豊かな土地の人たちの表情や会話などを見たり聞いたりするのが楽しみである。

 私は、昨年3月17〜21日までの4泊5日で早春の秋田県南部を旅した。至る所で残雪があり、春はまだ遠しの感であった。私と家内は、初日の午前早くに伊丹空港から秋田空港へ移動。バスとJRを乗り継いで日本海が間近なJR羽後本荘駅へと着いた。同駅で今回の旅の目的の一つである「由利高原鉄道・鳥海山ろく線」に乗り換えた。

 同鉄道は、東北の名山で日本百名山の一つ「鳥海山」(標高2236メートル)の山麓23キロの距離をディーゼル気動車でのんびりと走る魅力に満ちたローカル線だ。羽後本荘駅から10駅の各駅に停車し、約40分をかけて終着駅の矢島駅へ。ちょうど3月のひな祭りの時期で、てんまりやおひなさまが美しく飾られたイベント列車「おひなっこ列車」に乗車できたのはラッキーであった。

 矢島は、私が日本百名山全山登頂を目指して日本各地の登山を続けていた約35年前に訪れた小さな田舎町だ。当時は、9月の台風による風雨の中で、鳥海山登頂を成し遂げたのが今はよき思い出として私の心の中に残っている。

 矢島駅到着後は、かつて生駒家の城下町として栄えた矢島の街を酒造店や一般の家庭に飾られたおひなさまを巡る「矢島ひなめぐり」を童心に戻って楽しんだ。その後矢島駅から羽後本荘駅に戻り、同駅からはJRの各駅停車の列車に乗り換え、秋田駅経由で奥羽本線の小さな駅「峰吉川駅」で降車。送迎車でその日の宿「強首(こわくび)温泉 樅峰苑(しょうほうえん)」へ向かった。

 その宿は、日本秘湯を守る会会員の宿で、風格漂う重厚な豪農の宿だ。登録有形文化財でもある。「樅峰苑」の詳細は、次週に紹介する。

 (大川哲次・温泉学会副会長、弁護士)

【所在地】秋田県大仙市強首字強首268
【電 話】0187(77)2116
【部屋数】7室(和室)
【宿泊料金】1万4500円(1泊2食、消費税・入湯税別)〜
【日帰り入浴】営業時間午前11時〜午後3時
【入浴料金】大人600円、小人300円
【定休日】年中無休
【交 通】
・JR奥羽本線峰吉川駅→宿(宿の送迎車で約6分・要予約)
・秋田自動車道西仙北IC→宿(車で約7分)
・秋田空港→宿(飛行機を利用の場合、宿の送迎車で約16分・要予約)


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