月刊オリックス・バファローズ通信

昨夏甲子園の準優勝投手 佐藤世那投手

2016年9月25日

全球種をしっかり まずは2軍ローテ守る

「関西は住みやすく、ファンは本当に優しい人ばかりですね」と話す佐藤投手

 球団期待のドラフト6位ルーキー、佐藤世那投手。昨夏の甲子園の準優勝投手だ。目下1軍昇格を目指して奮闘する19歳に現状と今後の抱負を聞いた。

■集中力の違い驚き

 −プロ1年目のシーズンを終えようとしている。

 めっちゃ早いっす(笑)。高校では連投が普通で、それでも疲れは感じなかったんですけど、プロでは打者に対する1球1球の集中力が違う。1イニングだけで、高校の1試合分投げたぐらいの感覚がある。

 −打者との対戦でどう感じたか。

 1本出て、乗せてしまうと止まらない。高校野球では手を出してくれていたものが、プロでは狙い球が絞られ、しっかりゾーンに投げないと見極められる。高校とはストライクゾーンが違うこともありますが、四球の数は増えましたね。

 −夏の甲子園から1年余り。高校野球は気になるか。

 たった1年ですけど、離れちゃったなという感じですね。今年は(18歳以下)日本代表の試合を見たんですが、投手陣は特にレベルが高かった。学年は一つ下ですけど、負けてられないと思った。

 −1年前のことは思い出すか。

 あんまり思い出したくはないなと(笑)。当時は状態も良かったですし、スポットライトを浴びる場所にいた。フォーム確認のために動画を見ることはあっても、それ以外は思い出したくない。良かっただけに浸ってしまうというか、過去を振り返ってもプラスにはならない。

■同世代は意識せず

 −小笠原慎之介(中日)、オコエ瑠偉(楽天)選手ら同世代の活躍はどう映る。

 ある程度やるとは思っていたがその通りになった。ライバル意識もありますけど、比べても及ばないし、今は自分のことを考えるのが一番。過剰に意識はしていません。

 −同期入団の高卒選手としては吉田凌選手が唯一の存在だ。

 一番気を使わず、自然でいられる存在。居場所の大切さを感じられます。

 −オフの日の過ごし方は。

 アウトドア系なので、何かしら外に出ますね。ぶらっと三宮に買い物に出たり、映画を見に行ったり。今は全然行けてませんが釣りも好き。最近は、評判が良かったので(恋愛映画の)「君の名は。」を凌(吉田)と見にいきました(笑)。でも行ってみて、男2人で見る映画とはちょっと違うなと(笑)。

■球速上げ打ち取る

 −関西のファンの印象は。

 本当に優しい人ばかり。まだ上(1軍)の世界も経験してないんですけど、自分の結果に一喜一憂してくれるというのは素直にうれしい。東北では控えめなんですが、こっちではサイン攻めがすごい(笑)。

 −上でやっていくための今後の課題は。

 一番は球速ですね。力を入れていないときの球速。力を入れると140キロは超えますけど、打たせたいときに真っすぐの球速を上げられたらもっと凡打にできる。あとはフォークの球速。130〜135キロぐらいだった高校時代と比べると10キロぐらい落ちている。決めきれないときが多いので、スピードを上げないと上では通用しない。

 −今後目指していく理想の投手像は。

 まず来年しっかり下で1年間ローテーションを守りたい。結果が出れば上に行けると思う。今後は球速を上げ、全球種をしっかり投げていく。この投手から取る1点は遠いなと思わせるような、怖さを感じさせる投手になっていきたいです。

 佐藤世那(さとう・せな) 1997年6月2日生まれ。181センチ、86キロ。右投右打。投手。宮城県出身、仙台育英高。2015年ドラフト6位でオリックスに入団、背番号67。昨夏の高校野球選手権では準優勝、18歳以下日本代表。一軍登板なし。