月刊オリックス・バファローズ通信

セットアッパーとして活躍 黒木優太投手

2017年6月25日

気持ちで負けない 真っすぐで押す投手に

「気持ちで負けないように」。笑顔で取材に応じつつも、随所でストイックさをのぞかせた
セットアッパーとして勝利の方程式の一角を担う黒木投手

 本年度のドラ2ルーキー、黒木優太投手(22)。開幕1軍入りを果たし、早くも30試合に登板するなどセットアッパーとしてフル稼働する。目下、売り出し中の右腕にペナント序盤の手応えと今後の抱負を聞いた。

■先発に勝ち付ける

 −5月16日の対ソフトバンク9回戦(京セラ)では、同点の八回に2番手で登板、プロ初勝利を挙げた。

 先発での勝利じゃなく、自分が投げた次のイニングでたまたま打線が点を取ってくれたものなので…。うれしかったですけど、僕らは先発投手に勝ちを付けるという気持ちで投げているんだというところはあります。

 −1軍で対戦した打者の印象は。

 やっぱり良い打者が多い。壁はいつも感じています。気持ちで負けないよう意識してやっていますが、どこかで「きょうは疲れているな」と思ってしまうと結果も悪くなる。疲れがある中でも平然と投げなきゃいけないし、たまにそれができなくなってしまうことがあるので、そこが今の自分の弱さかなと思っています。

■ファンの記憶に

 −気持ちを盛り上げていくための取り組みは。

 登場曲(倖田來未さんの楽曲)ですね。「よし、きょうもやってやろう」と思います。ビジターだと流れないので、ホームで流れてくれると気が引き締まる。

 −楽曲の良さは。

 テンポもいいんですけど、歌詞にメッセージ性がある。歌詞がしっかり耳に入ってきて、その意味を理解して、「よし、きょうも頑張ろう」と。

 −背番号「54」は、千葉ロッテで活躍した「ジョニー」こと黒木知宏さん(現日本ハムコーチ)にあやかった。

 同じ名前のプロ野球選手と言えば、黒木知宏さんしか思い浮かばない。黒木さんも気持ちを前面に出し、見る人に覚えてもらえるような選手だったので、自分としても印象が強い。そういう選手になりたいですね。

■変化球も磨く

 −初めての大阪での寮生活。大阪の印象は。

 福島へちょっとご飯を食べに行くぐらいで、あまり観光はできてないんですけど…。粉もんとか、食べ物はやっぱりおいしいですね。新入団選手発表のときには、大学の知人と串カツを食べに行きました。2度付けはしません(笑)。

 −既に山岡泰輔選手や沢田圭佑選手ら1軍で活躍する同期もいる。同期の存在は。

 仲は良いですね。試合が終わった後に部屋でそろってテレビを見たりすることもある。年齢は違うんですけど、一緒に入ったということで仲良くさせてもらっています。

 −ライバル意識は。

 負けたくない気持ちはどこかにあるんですけど、それぞれ同じ投手でも先発、中継ぎとポジションが違う。山岡が投げているときは勝ちを付けてあげたいと思うし、複雑なところがありますね。負けたくないという気持ちもあり、応援する気持ちもあり。

 −最後に目指す投手像を教えてください。

 真っすぐで押せて、絶対的な変化球が二つある。今はどれもクリアできていないですけど、いつかそうなりたいですね。

■チーム浮上の鍵を握る22歳

 ▽…防御率2・03(22日現在)と抜群の安定感を誇り、最速154キロの速球を武器にもはや“勝利の方程式”になくてはならない存在だ。「すごい投手ばかりなので、勝てるのは気持ちの部分しかない。そこで負けちゃだめだと思っています」。気迫の投球が続くが、持ち味を問われると、今は「ない」。あくまで理想像は「真っすぐで押せて、絶対的な変化球が二つある投手」で、考え方はどこまでもストイック。チーム浮上の鍵を握る22歳の今後に大注目したい。(ふ)

 黒木優太(くろき・ゆうた) 1994年8月16日生まれ。179センチ、78キロ。右投左打。投手。神奈川県出身、橘学苑高−立正大。2016年ドラフト2位でオリックスに入団、背番号54。登板30試合で31回を投げ、4勝1敗1セーブ、防御率2.03(22日現在)。