相羽秋夫のお笑い食べまくり

東京落語 「徳利妻」

スペイン居酒屋 「BAR・COME!天満店」
大阪市北区池田町6の16 06(6354)2335
午後5時〜午前5時
月曜(隔週)休み・予約可
チャージ料なし・カード可
2017年1月14日

自家製 燻製料理が名物

名物「自家製燻製料理5種盛り」

 酒好きの俳諧師(はいかいし)(俳人)、居酒屋で無銭飲食をしたため店員に殴られるが、得意の俳句を一句詠んで、主人から祝儀を貰(もら)う。帰り道に、徳利(とくり)を割ろうとしている子どもに会い、説得して止めさせる。その夜、徳利がお礼に来て「妻にしてくれ」とせがむ。俳諧師「徳利だから“おっとっと”(夫)を慕うのか」。「徳利妻」と題するシュールな東京落語である。

 4年前にB(バ)AR(ル)(居酒屋)の走りとして開店した「BAR・C(コ)OM(メ)E!天満店」。COMEはスペイン語で「食べて」の意味だ。

 店の立ち上げに参画した西坂哲伸プロデューサーは、スペイン料理の他に、製造機を店内に置いて、自家製で提供する燻製(くんせい)料理をメニューの柱とした。

 まず「マッシュルームの生ハム詰め焼き」や「いわしのエスカベチョ(南蛮(なんばん)漬)」など10種のタバス(小皿料理)は、オール380円(全て税別)だ。

 そして自慢の燻製料理(280〜480円)は、枝豆・チーズ・半熟卵・明太子(めんたいこ)・梅干しなど10種ほど出来る。これらを組み合わせた3種盛り(580円)、5種盛り(780円)、8種盛り(1280円)がお徳用である。仕上げは「パエリア」(780円)に限る。デザートも捨てがたい。

 酒類は、ワイン(赤・白・ロゼ)に注目されたい。スペインを中心に、仏・伊・米・チリなど30種も集められている。(グラス280〜880円、ボトル1780円から)。スペイン産ワインにフルーツとスパイスをブレンドする「自家製サングリア」(グラス500円)は女性必飲のアルコールである。

 若くて美人の誉れ高い樋口智子ママが仕切る店内では、“シークレット・イベント”が、時として展開される。この無料の特典に皆が酔い痴(し)れる。それは何か? 全ては“煙”の彼方(かなた)にある。

(演芸評論家)