相羽秋夫のお笑い食べまくり

東京落語「蚤の歌」 

2017年4月29日

平日定食と休日ライブの店

自慢の歌を披露する諸口旭(手前)

 蚤(のみ)が、酒飲みの血を吸おうと、男の背中にとり付く。男は背中がムズムズするのでシャツを脱いで調べ、蚤を見つける。蚤は殺されまいと「歌を歌うから許して下さい。その前に酒を飲ませて下さい」と言って、しこたま飲む。飲んで歌っているうちに声が聞こえなくなる。なんと、蚤が“飲みつぶれ”ていた。東京でよくマクラに使われる「蚤の歌」である。

 俳優と歌手、さらにラジオのDJで人気をはせた諸口旭(もろぐちあきら)は今も健在で、盛んにライブ活動をしている。その諸口を兄貴のように慕う林哲幸さんがオーナーの店は、休日にはプロ・アマを問わないミュージシャンのライブが開かれる。軽食と1ドリンク付きで2500円(全て税込み)からと格安の入場料で、30席の会場はいつも満席になる。もちろん諸口も3カ月に1度は、自慢の歌を披露している。

 昼夜を問わず平常営業の中心は、10種以上の定食(600〜800円)だ。中でも「焼肉定食」と「MIX(ミックス)(白身魚・イカ・エビフライ)定食」、それに「日替わりランチ」(夜も可)が人気抜群という。

 和・洋・中の幅広い一品(280〜650円)も豊富で、鶏唐揚げとフライドポテトの「お徳セット」や、「焼き鳥セット」「串カツ盛り合わせ」「本日のおすすめ」などは、是非注文してほしい。焼き鳥や串カツは、その日の雰囲気で1本や2本増えるというからうれしい。これら料理を担当するのは、林さんの長男哲平さんで、調理場で孤軍奮闘している。

 アルコール類は、生ビール中ジョッキが350円。定食を頼めば50円引きになる。焼酎は各種380円、ボトルキープは1・8リットル瓶で3500円から。日本酒は180ミリリットルl350円。ワインやハイボールも見事に安い。

 「蚤の歌」ならぬ“飲みと歌”の店である。

(演芸評論家)
食事とライブ 「もろぐち亭」
大阪市西区京町堀1の7の9 東洋ビル1階
06(6447)4580
午前11時半〜午後2時半(弁当販売も)と同6時〜同9時 
通常は土日祝休(ただし土日祝にライブ開催時は要予約)
予約可


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