相羽秋夫のお笑い食べまくり

上方落語「茄子の夢」

2017年5月6日

すご腕二代目の味

肉料理のおすすめ「ミラノ風オッソブーコ骨付き牛すね肉の軽いトマト煮込み」

 「昨夜(ゆんべ)、茄子(なす)の夢を見た」と、友達に誇らしげに話している男がいる。「どのくらい大きな茄子や」と友達が質問すると「とにかく大きい」と答える。「具体的にどのくらい大きいか?」と再度尋ねられて「暗闇(くらやみ)に蔕(へた)付けたような大きさや」。故桂米朝がマクラに使った小咄(こばなし)「茄子の夢」である。

 那須嵩之(たかゆき)さんは、2年間のイタリア味修行の最後にシチリア島を選んで帰国。昨年6月に、“夢追い人が集う場所”の意味を持つイタリア料理店「al(アル) S(ソ)ognator(ニャトーレ)e」をオープンした。

 海や山の幸の食材を、バター、チーズなど幅広い味付けを使い分けて調理し、アーモンド・ヘーゼルナッツ・松の実などを加えて味を調える。加えて、2日に1度京都中央卸売市場に足を運び、旬の美味や、イタリアからの珍味を仕入れてくる。

 これらを駆使した前菜(1200円から、全て税込み)15種、パスタ(1400円から)20種、メインデッシュ(1600円から)15種、ディザート(400円から)10種ほどがずらりと並ぶ。

「オーソドックスな中に、イタリアでの思い出やこだわりを込めたメニューを楽しんで下さい」と控えめな那須さんのおすすめは、「ミラノ風オッソブーコ骨付き牛すね肉の軽いトマト煮込み、サフラン風味のリゾット添え」(2700円)だ。すね肉の骨髄の中の組織が珍味だという。

 メニュー表に掲載はないが、全て生のアーモンド・バジリコ・チーズ・トマト・ニンニクをすって手打ちパスタとあえる「トラパネーゼ」もぜひ注文してほしい。

 北伊ピエモンテ産の貴重なワイン「バル・バラ」(ローザ、ボトル5500円)と「ロエロ・アルネイス」(白、同4500円)は絶対に見逃せない。

 「この店のオーナーは料理人の先輩でもある父なので、早く独立したい」と“那須さんの夢”も大きい。(演芸評論家)

イタリア料理「al Sognatore」
京都市中京区富小路通四条上ル西大文字町606の2 アミカーレ錦1階 075(231)1956 午前11時半〜午後2時半(ランチ)、同2時半〜同4時半(土日祝のみでカフェ・パスタ・酒類)、同5時半〜同10時(ディナー) 水曜休 予約可


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